それぞれのレース2
ストージとカザマは第1補給ポイントで待っていた
「リエッタ嬢たちはそろそろ来るな」
「独走状態でござるからな」
「でカザマはなんで出なかったんだ」
「俺はバイクで自由に走る方が性に合っているでござる」
カザマのバイクは綺麗に使っている。俺がメンテする時は磨くくらいでタイヤの消耗も少ない
「宇宙スクーターで死にかけたことがあるでござるよ」
「宇宙スクーターとか正気かよ」
1台のマシンが補給ポイントに到着した。
「早かったな」
「ストージの改造がいいからですわ」
「タイヤの交換、給油、必要な物はあるか?」
「食料も十分ですし大丈夫で・・・・ありましたわ コスモポーションを大量に」
「セルフィ嬢はどうしたんだ?」
「セルフィはコスモエナジー切れですわ」
リエッタたちの独走状態を生み出しているのはストージの改造やリエッタのテクニックではなく、ほとんどセルフィによる風魔法による支援のおかげだ
「セルフィ殿、セルフィ殿、コスモポーションでござる」
「助かります。」
カザマからコスモポーションを受け取ったセルフィはポーションを一気飲みする
リエッタとセルフィはマシンから出て補給の間に食事を済ませる
「補給は完了だ」
「感謝いたしますわ」
「俺の仕事だからな」
リエッタとセルフィはマシンに乗り込み、補給ポイントからコースへ戻った。
「順番だと次はキャプテンだな」
「そうでござるね」
ヒイロ視点
「砂漠地帯か」
「サボグラとかいう植物が地面から頭をだして妨害してくるらしいよ 土の精霊にタイミングだけ教えてもらうね」
「フェリア、頼んだぞ」
サボグラに接触しないように走る、サボグラはサボテンにモグラ叩きの能力が付いた面倒くさい植物だ
「リエッタたちならリエッタの障壁魔法とセルフィの風魔法で無理矢理通ったと思うけど」
「リエッタって障壁魔法なんて使えたのか?」
「練習していたよ、妨害が入らないためとか言ってた」
なにそれ女の独占欲って怖い
「だからヒイロもコスモエナジーをマシンに纏ったらいいんじゃない?」
「なるほどな、やってみるか」
フェアリーZにコスモエナジーを纏わせていくと蒼く輝き出した、隠し機能であるスイッチが使えるようになった
もしかしてV-MAXかV-MAXだよな
「フェリア、しっかり捕まってろよ」
「ええ」
スイッチを押すと一気に加速した。速度メーターは300キロを超えており、地面から飛び出て来たサボグラに衝突するが一方的に吹き飛んだ
マシンから放たれる衝撃波で周りのマシンが吹き飛びリタイアしていく
ヒイロたちも補給ポイントに到着した。
現在ヒイロの順位は1281位
マオ視点
現在、湿地帯を走っている。前を走るマシンを次々クラッシュしながら
「マオちゃん、200台も潰してるよ」
「潰れるのが悪い」
余りにもクラッシュしながら走るため、マークされているがマオはその場でスピンしながら走り出した。
「目がまわる〜」
「これなら行ける」
スピンしながら走るため、周りの車や木々を蹴散らしていく
「抜けた」
湿地帯を抜けると砂漠地帯だった
 
 




