ヒイロ 封射剣が直っていることに驚く
聖域を維持していたメルクにも封印が解けたことが分かった
「こんな時に封印が・・あの人たち失敗したの」
不安がよぎるが聖域の維持に集中した。
高台にいたフェリアには
「こんな感じかしら、あらあなたたち」
「へぇ~なるほど、そうなんだ」
「別にいいけど、私よりもコスモエナジーが多い人を知っているから聞こうか?」
「やっぱり、ヒイロは見えないからダメか」
フェリアが話しているのは悪魔を封印していた精霊たちで弱りきっている悪魔にトドメを刺すために精霊が見えるフェリアに助けを求めている
「どうすればいいの?」
「封印の力が近づいているから協力しろですって」
フェリアは空を見ているとベルファストと遠くから黒い物体が飛んで来ているのが見える
「ねぇ、封印の力ってあの黒いの?」
「やっぱり、でも剣折れちゃっているけど」
「わかりました。ヒイロに伝えるからあなたたちも力を貸してよ」
ようやくヒイロ視点
「ギャウギャウ」
「損傷が酷いよな」
「ギャウ」
「機体相性もあるはずだって、なんで呆れられてんだ」
ヒイロは大聖堂の方へ急いで向かっていたがスラスターへのダメージもあり、速度を上げれない状態だった。
「着いた時には終わっていたりして」
「ギャ?」
「フェリアが手を振っているな、あそこに着陸でいいな」
「ギャア」
ZEROはフェリアがいる場所の近くへ着陸した。
「終わった?」
「まだよ、あと悪魔の封印が解けたらしいの」
「再封印の作戦考えないと」
「悪魔が弱り切っているから倒すのが今らしいのよ、それと封射剣が必要なの」
「封射剣は部屋だった・・・・あれ腰にぶら下ってるやん ヴァニラか?」
ヴァニラは首を横に振って拒否した。封射剣を抜くと折れている所が完全に修復され元の長さに戻っている
電磁パルスの影響でベルに通信は出来ない
「フェリア、俺は何をすればいい?」
「精霊たちが言うには砂の悪魔には水が有効なんだけど、逆に身体が固まって硬くなるから心臓を貫けないの 封射剣なら悪魔の能力を封印しながらトドメを刺すことが出来るって」
「一狩いきますか」
「マルセイユなら確実に悪魔の居場所が分かるから連れて行けって」
「メルクを拾ってから行きますか、精霊はよくマルセイユがいることに気づいたな」
「なんでも魂の色が同じだかららしいよ」
ZEROに乗り人型へ変形、肩にフェリアを乗せてメルクがいる方へ走った。
「ヒイロ、右腕潰れているよ」
「近接主体でKシリーズって言うGシリーズよりも小さい相手だから苦戦したんだよ」
「そうなんだ、あんまり理解できないわ」
フェリアは機械音痴で端末の使いかたもようやく覚えたくらいだ、ナノマシンを注入して覚えさすことは出来るが彼女の同意が無かったからやっていない
「あそこよ」
フェリアが指差した方には丸い結界のような物が張られており、フェリアは中に入れたがZERO自体中に入れなかった。
近くにはワゴンも停まっており、俺とヴァニラはコックピットから降りた
「ヒイロ様~~」
リエッタが抱きついてきたため、受け止めた
「リエッタ、とりあえず落ち着け」
「はい、失礼いたしましたわ」
スキンシップが多いから困ったものだ
「今からフェリアとメルクを連れて悪魔を狩ってくるからここを頼んだぞ」
「ヒイロ様の御勇姿をこの瞳に焼き付けたいのですが」
「リエッタここを任せると言ったんだが」
「ごめんなさい」
「あとヴァニラを置いていくから」
「ギャウ?」
「ヴァニラは可愛いからここにいる心に傷を負った人たちの癒しになってくれ」
「ギャア」
全身血まみれのセルフィが走ってやってきた
「ヒイロ様」
「血まみれだぞ」
「すべて、返り血ですので」
「リエッタにも言ったがフェリアとメルクを連れて悪魔を狩ってくる」
「それなら私も行きます。貴方の盾になるのも従者の務め」
「3人で行く、決定事項だ だからメルクの聖域も解けるから頼んだぞ」
「承知いたしました。」
セルフィは悔しそうな顔を隠し、拳を強く握りしめていた。
「セルフィ、俺にはこれがある」
腰の封射剣を抜いた
「直っていますね」
「部屋に置いてたのがいつの間にか帯剣していたんだ」
「そうでしたか、我が主にいて座の加護があらんことを」
セルフィは片膝を付き、祈ってくれた
「ヒイロ、お待たせ」
「フェリア、メルクは?」
「来るよ、聖域は解除されるけど」
「フェリア、悪魔討伐まで私たちが護りますわ」
「はい、我が剣の誇りを掛けて」
リエッタが頼もしく見える、セルフィは平常運転だ
「お兄様、お姉様」
白虎に乗ったハクレンが戻って来た
「ハクレンも頼んだぞ」
「わかりました。お兄様もがんばってください」
よく出来た妹だな
「覚悟を決めました。行きましょう」
メルクが最後にやって来た。幼さが残る顔には覚悟を決めたと目で言っている
「メルク、悪魔の居場所を教えてくれ」
「わかりました。」
メルクを先頭に俺とフェリアはついて行き、大聖堂に着くと下の方から戦闘音が聞こえた。
「誰かが悪魔と戦っています。」
「急ごう」
地下へ続く階段を降りていき、広い場所に着くとカザマとマオが悪魔?と戦っていた
「メルク、あれが悪魔か?どう見ても3歳児だぞ」
「大きさは力が弱まっている証拠です。」
全身砂に覆われている3歳児と同じ大きさの悪魔はカザマ、マオ相手に余裕でいた
「カザマ、マオ、交代だ」
俺は腰から封射剣を抜いた




