ヒイロ 第一王子を叩き潰す
訓練場に入ったのはいいが目の前には50人ほどの男しかいない、いつでも襲ってきそうだな
「第一王女エミル殿下の命により、第一王子レオニスを叩き潰しに来た」
アリアは魔法が使えるから大丈夫だろう、アヤメはレディ作製のクナイと手裏剣があるし、投げて刺さっても手元に返ってくるから最低限あれば大丈夫だろう
俺の方は峰打ちで倒せばいいかな
「お前、俺は第一王子のレオニス様だぞ 頭が高い」
「なぁ、お前らこいつが王になった後の事を考えたことあるか?簡単に自滅して滅ぶぞ そいつアホだろ」
顔が真っ赤になっている。もう少し煽るか、煽り耐性低いとすぐにブチギレるからな
「死にたくないなら、今すぐこの場を離れろ 手加減出来ないからな」
「お前ら、あの無礼者を殺せ、女どもはお前たちの褒美にすればいい」
あいつ何言っているのかな?
「あ、あのヒイロさん」
「どうしたのアリア、大丈夫必ず守るからね」
「そうではなくて」
ヒイロは騎士団員を峰打ちでボコボコに倒し始めた。
「主君、私たちの出番が」
「ヒイロさん、私たちのことになるとすぐにキレてしまうので」
「アリア、愛されていますね」
「そうですね、ヒイロさんは素敵です。」
俺は50人の騎士団員を叩きのめした、命を取っていない、骨の2,3本は仕方ないよな 後はあそこの脳筋バカだけだな
「俺の騎士団が・・さん、ゆるさんぞ お前 」
こいつの弱点はおつむが悪い、脳筋、臭そう、バカ
まずは右肩に刀を振り下ろした、もちろん峰打ちだ。
いい音がなり、骨が折れたようだ バカは痛みで藻掻き出した。次に無理矢理立たせて、左肩を叩き折る
「いい加減、負けを認めて継承権を捨てろよ」
「黙れ、俺はレオニス様だぞ こんな狼藉許される分けないだろ」
「両足も潰していいな」
倒れている、レオニスの両腿を刀で振り下ろし、折る 何度でもいうぞ峰打ちだ
「完膚なきまでに叩き潰せと言われているからな、エミル殿下が王位に付けば第二王子も味方になるからな、どっちにしてもお前には勝ち目はない お前のようなやつが王になれば苦しむ民が増えるだけだ。」
「民だと、王族よりも下等な生き物は全て奴隷だ」
「そっか、奴隷か で奴隷にボコボコにされた王子は奴隷以下だと俺は思うが答えて見ろよ」
ついに心が折れたようだな、俺はレオニスを引きずりながらアリアたちの下へ行き、転移魔法でエミル王女の部屋に行く
「エミル王女殿下、完膚なきまでに叩き潰して来ました。」
「早!!」
エミル王女とメスティア侯爵が驚いているが、お前、口調を戻せ
「それでですね、このバカは民を奴隷と言いまして」
「それはいけませんね、民がいるから国が成り立ちますのに」
「エミル殿下、これにあなたの血を登録してもらえないでしょうか」
「これは何でしょうか?」
「奴隷の首輪」
レディお手製で登録した登録者が解除するまで奴隷紋と同じ効果があり、破壊不能 登録者が死ぬと奴隷も死ぬ
「ヒイロくん、あんなバカでも王族なんだぞ」
「俺からしたら王族も貴族も関係ないですよ、生きている人間はみんな平等でしょう。自分が頂点だと勘違いしているやつへの罰ですよ」
エミル王女は首輪に自分の血を登録して、いつの間にかバカの首に嵌めた。
「ヒイロ、これでいいの」
「そうそう」
「殿下、何をしているのですか」
「奴隷にしたけど」
メスティア侯爵は頭を抱えている。この人、近い将来禿げそうだな
「国王陛下に会いに行くわよ」
「俺たちはこの辺で」
手を掴まれた、とても力強いのですが
「ヒイロ、この状況で逃げれると思うの?」
「駄目ですか」
「ダメよ~ダメダメ」
古いネタを知っているのですね
「メスティア侯爵、イリス嬢はご在宅ですか?」
「イリスなら屋敷にいるよ」
「転移魔法で屋敷へ送るので2人をイリス嬢と一緒にいてもよろしいでしょうか」
「それならいいよ、結婚前で落ち込んでいるからね 話し相手になってもらえると私も助かるよ」
「アリア、アヤメ後で迎えに行くからね」
「イリスさんと会うのは久しぶりですね」
「主君、私もですか」
「アヤメも他国に友達を作ろう、イリス嬢はアリアみたいな人懐こい性格だからね」
転移魔法で直接メスティア侯爵の屋敷の中に繋ぎ、侯爵がイリス嬢に会いに行き、了解を取ってから2人が侯爵の屋敷に行く手筈だ。メスティア侯爵が門から帰って来た。
「イリスはアリアさんにもアヤメさんにも会いたいから是非って言っていたから」
「メスティア侯爵様、ありがとうございます。」
アリアとアヤメはお辞儀をしてから門の中へ入って行った。門閉じて、部屋を出た。
エミル殿下が先頭を歩き、メスティア侯爵、俺と俺が引きずっているバカ
「国王陛下は優柔不断でどうしようもない人なんでしょう」
「エミル殿下はそこまで話されたのですね、世継ぎよりも公務が回ってくるので大変なんですよ」
「大変なんですね」
ラノベやゲームでよくある、デカい門がある部屋に着いた、この先が謁見の間だな




