アリア 因縁に終止符を
あれから1週間が経った。
エルフ国の方はハイエルフで俺の妻のアリアが4都市の代表を言いくるめて中立都市のような議会制度を作りあげた
エルフの天敵で、奴隷制度があった帝国は無くなっており、カザジガ教導国、アガンダ王国は、現在、虫の息。理由は今までの生活のほとんどが奴隷を使っていたためで、今では奴隷がいなくなったため、何もかも上手くいってないらしい
「ヒイロさん、アホ王はどうしますか?」
「俺はいらないし、龍王たちも食べたら腹を壊すって言ってたから」
「生かしておくメリットが見つかりませんね、むしろエサ代など考えるとデメリットしかありませんし」
「エルフたちの方ではどんな意見になっているんだ?」
「私の家が王だった時は治安も経済もよく潤っていましたが、あのアホの家が王に変わると急激に赤字になり、民に圧政を強いることしかしてこなかったので、どの意見も死刑しか書いてありません」
これ死刑しかないじゃん レディ呼ぶか
「マスター、呼びましたか?」
「まだ呼んでないけど、つーか早 あの樹はどうなった?」
「すでに回収済みです。森のエリアに生えていますよ」
やっぱ、あそこか
「アリア」
「はい」
「自分で蹴りを付けるか」
「そうですね、私がやります。」
俺とアリア、護衛にロイとレイを連れてエルフ国中央へ
樹を回収した跡地の十字架に、アホ王を貼り付けて放置しておいたから レディからの報告では毎日石をぶつけられているらしいが
「ヒイロ様、アリア様、こちらです。」
「あんまり、見ても良いものではありませんよ」
「ロイ、レイ、気遣いは無用ですよ」
アホ王の所までやって来た、アホ王の服はボロボロで顔には痣がたくさんあり、精神面もズタボロだろう
「おい、アホ 起きろ」
「・・・・・・・・」
「起きないな」
「ヒイロさん、首を狩るための武器はありませんか?」
「何かあったけな〜」
袋の中を漁っていくと、髑髏の仮面と大鎌が出てきた、それからホッケーマスクと鉈
「アリア、どっちがいい?」
「ヒイロさん、仮面の方は必要なのですか?」
「雰囲気は必要だと思うけど」
「それでは鉈の方を」
アリアはホッケーマスクを被り鉈を手に持つ とても可愛らしいジェイソンが完成した。
「ヒイロ様、仮面は必要なのですか」
「ロイもか」
「血ってはねるだろ、嫌いなやつの血なら顔に付けたくないだろ」
「なるほど」
「ヒイロ様、骸骨の仮面には何か意味があるのですか?」
レイが食いついてきた、この子、結婚間近なのに俺とアリアには従順だからな
「死神っていう死を司る神がいるんだよ、死神の姿はだいたいこんな感じになるんだ」
「死を司る神ですか、なるほど」
アリアはホッケーマスクで顔の表情は見えないが鉈を振るい、アホの首を落としていた
「ヒイロさん、終わりました。」
「ご苦労さま、あとは俺が燃やしておくよ」
「それではお願いします。」
アリアは疲れているようだったため、レイが付き添った
「ロイ、地面に穴を空けておいてくれ」
「分かりました」
ロイが空けた穴の中にアホの死体を入れ、聖水を掛けてから燃やした
アリアたちと合流してから炎が燃え尽きるまで眺めた
「これで終わったな」
「はい、終わりましたね」
エルフ国の騒動は終わった。




