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転生者ヒイロのゆるゆる大冒険  作者: 絶侶
1章 チート過ぎる島
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ヒイロ 馬車の性能を確かめる

朝、レディに叩き起こされた。いつもは自分で起きるかアリアに起こされるのだが


「マスターたちには家の改修が終わるまで島から出てもらいますので」

「それはわかったが、どこに行った方がいい」

「それではここはいかがでしょうか」


レディのモノアイから映像が映し出された。サンディア王国とはまた違う街並みだ


「ジオラル共和国です。人種差別主義者を徹底的に排除している国です。ここならアリアさんも安全でしょう」


ジオラル共和国は人や亜人、獣人のような多種多様の人々が暮らす国で奴隷制度を禁止している。問題は隣国が帝国ってことだけだ。


「みんなは」

「すでに馬車に乗って待機しています。あとはマスターだけですよ」

「レディ、行ってくるよ」


俺は家を出た。


「初代マスターと似ていますね。ヒイロ様は」


「お待たせ」

「ヒイロさん、起こし忘れてすみません」

「ヒイロ殿、遅いぞ」


ルノリアには言われたくないが今日は俺が悪いな


「ヒイロ様、どこに向かうのですか」

「アヤメさん、様はいらないよ ジオラル共和国だよ」

「それでは主君と呼ばせていただきます。」


細かいことはツッコまないでおこう 転移魔法を使い、馬車で門を通った。レディに帝国方面の映像を見せてもらったから国境近くの森の中だ、普通の馬車で2時間程で着くのだが普通じゃない馬車だからね


「普通の馬車じゃありえない広さなんですが」

「ルノリア、レディが作った物はなんでも凄いだろ」


全員で川の字で寝てもまだまだスペースが有り余っている。シャワー室もあり、空間収納ができる倉庫も付いている。ホーススライムは普通の馬と何も変わりがない


「主君、なぜ国境近くからなのですか」

「帝国の騎士がこっち側に来ているか調べるついでだよ、ジオラル共和国と帝国は真反対の立場だからね」


アリアはいつもの冒険者スタイルだ、おしゃれをするのは島にいる時だけだし、ルノリアは斥候スタイル、そろそろシーフに昇格させようかな アヤメさんは胸が小さくない、晒しを巻かなくなったのか、レディの入れ知恵なのかアリアが巨乳ならアヤメさんは爆乳なんだが


「主君、先行して様子を見てきます。許可を」

「無理しないでね」


アヤメさんは馬車から飛び降り、馬車より速い速度で走っていった。


「ヒイロ殿、私の理想がアヤメなら無理だぞ」

「ルノリアの目標はシーフだ、罠解除と鍵開けとかできたらいいのだが」

「鍵開けならできるぞ、罠解除も時間がかかるができる」

「へっぽこ騎士じゃ無かったんだな」

「誰がへっぽこだ」


アヤメさんが帰ってきた、この馬車は防音になっているから声が漏れないから密談にはもってこいだ


「ここから1キロ先で魔物に商隊が襲われています。」

「至急急ごう」


ホーススライムは速度を上げて、魔物に襲われている現場に着いた。商隊の馬車は全部で5台、魔物はオークが20体だ、オークは女性のフェロモンに寄ってくる習性があり、女性は捕まるとこれ以上言えない。

アリアは馬車から乗り出して弓で狙い撃ち、俺、ルノリア、アヤメさんは近接戦闘でオークを斬殺していき、オークを全て倒した。


「あの商隊怪しいよな」

「4台目と5台目の馬車にオークが群がっていましたね」

「ルノリア、出番だ あの商隊の馬車が帝国の物か見てこい」


どうやら商隊は帝国から来た商人で4台目と5台目には奴隷が複数人いた。最初は3台で共和国に向かっていたが途中から2台が合流したようで全く関係なく、迷惑を掛けられたらしい。

商隊の人たちに奴隷商人を預けた、その代わり奴隷たちはこちらで引き取る条件で


「主君、奴隷たちをどうするのですか」

「奴隷紋を消して、故郷に帰りたい人は送るし居場所がないなら島に連れて行くよ」


馬車から奴隷たちを出して奴隷紋を解呪していく、奴隷紋がなくなったことで驚いたり、泣いたりしている人もいるが 奴隷は全員で7人、子供が2人でどちらも獣人、残りの5人のうち2人は人間の女性、2人は獣人の女性、残りの1人はドワーフの男性だ。


「故郷に帰りたい人は故郷に送り届けますが」


子供2人と獣人の女性の1人は挙手をした、3人とも猫のような獣人だったので家族か兄弟なのかな、3人の故郷は同じ場所だったので転移魔法で送り届けた。


「ドワーフの人はどうする」

「わしはダンジ、お前さんに付いていこうかのう」

「犬獣人の人はどうしますか」

「ニアンといいます。私は親も兄弟もいないのでよろしければ付いていってもいいでしょうか」


ドワーフと獣人は初めて会ったな、島に来てくれるなら歓迎だな


「そちらの人たちはどうしますか、人種差別主義者ならどうでもいいですが」

「私たちは帝国貴族の方の侍女をしておりましたがその方は人種差別主義者ではありませんでした。」

「私たちは人種差別主義者ではありません。私たちも受け入れてもらえないでしょうか」


ルノリアが話に入ってきた、帝国貴族のことならこいつに任せるのが適任か


「私はルノリア・ギュスターヴ、あなたたちの仕えていた家名を聞かせてもらえないか」

「ギュスターヴ家の・・・・私たちはマスタリオ家に仕えていました。」

「ヒイロ殿、マスタリオ子爵家は人種差別に物議を醸していた貴族の1つだ、粛清されてしまったのか」

「私はララといいます。」

「私はルルといいます。私たちは双子です。」


道理で見分けが付かないのか


4人も馬車に乗せて、当初の予定通りジオラル共和国の首都を目指した。



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