初めての女の子のお買い物
結局来てしまった
家の近くにあるレディースショップが多いショッピングモール
家でお母さんに少し女の子らしくボーイッシュな格好をさせられて出かけてる
まあお母さんも女の子になったばっかだしスカートは嫌だという僕の希望を聞いてくれたのでズボンを履けたのは良かった
いきなりスカートはハードル高すぎだよ
お母さんと一緒まずは10代女子に人気なファッションショップに行った
「お母さんよくこんなお店知ってるね」
お母さんはまたドヤ顔した
お母さんをドヤ顔にさせるのはなんかくやしい
「ふふーん、友理の中学生の頃にクラスメイトの女の子のお母さんに色々教えてもらったのよ」
40代のおばさんが何話してるんだよって言おうとしたけど面倒くさいことになりそうなのでそっと心にしまった
お店の中に入り色々見渡した
女の子のお店にはいるのはスゴイ新鮮な気分
男子中学生の時はだいたいゲーセンかカラオケとかに行っていたからほとんどこういう所に入る機会はまるでなかった
見惚れていると店員さんに声を掛けられた
「お客様、なにかお探しですか?」
なにも探してなかったからどうしようと思ってつい出た言葉が
「あ、探してたんじゃなくて見惚れてました」
店員さんはポカンとした顔してしまった
しまった!なんて間抜けなことを!
「あ、すいません!こういうお店は初めて来たのでつい…」
恥ずかしくなり顔が赤くなってしまいうつむいている僕を見て店員さんは優しく微笑んで
「初めてのご来店で店内を気に入っていただいてありがとうございます」
僕はファッションショップの店員さんをあまり見たこのなかったのでこの店員さんの綺麗さにビックリしてしたまった
そういえばよく見るとだいたいの店員さんがオシャレでスゴイ可愛い人ばかり
今度は店員さんに見惚れていると、話しかけてきた店員さんが
「もしなにを探していいか分からなければお客様に似合いそうな服を持ってきましょうか?」
自分ではよく分からなかったので頼もうとしたらさっきまでいなかったお母さんが急に現れた
「友理いいんじゃない?お店はお母さん知ってたけど今時の女の子の服分からないもの」
「うん、そうする。お願いします」
店員さんはニッコリして
「はい!かしこまりました」
店員さんはそう言って服を探しに行ってくれた
僕は振り向いてお母さんの方を向くとお母さんはやけにニコニコしていた
「お母さん?そんなニコニコしてどうしたの?」
僕が聞くとお母さんはスゴイ嬉しそうにして
「実はねさっき少し遠くで友理を見てた店員さんがね、あの子スゴイ可愛いねーって言ってたの」
どうやら僕が可愛いと言われてたのが嬉しかったようでスゴイご機嫌になっていた
僕としては少し恥ずかしい気持ちだったけどね
そうしてる内にさっき僕に似合う服装を探しに行ってくれてた店員さんが服をいっぱいもって戻ってきた
「お待たせしました、お客様の雰囲気を考えてこちらの服を持ってきました」
店員さんが持って来た服は綺麗系というより可愛い系の服が多かった
ただ失敗したなーって思ったのはやけにスカートがおおいこと、ズボンを中心にと希望を言っておけば良かったかな
でもせっかくぼくの為にもって来てくれたので今更言いづらいから一応ズボン系を探してみる
その中でとりあえず決めたのは青のズボンと白のワンピースを着てみた
「あら、さすが友理ちゃん!似合うわねー」
自分でもここまで似合うとは思ってなかったのでまあ女の子としてはまだあまり受け止めきれてないけど買うことにした
他にも僕に合っている服を買い、お母さんの希望で一つだけスカートを買いお店を出た
「じゃあお母さん服も買ったし早く帰ろ?」
僕としてはけっこう緊張して疲れてしまい早く帰りたかったがお母さんはまだまだという顔して僕の手を取りどこかへ連れて行こうとした
「お母さん?どこ行くの?もう服は買ったんだから帰ろうよ」
「なに言ってるの?友理の歳の女の子にはなくてはならない重要なものがあるでしょ」
僕くらいの歳の女の子に重要なもの?
さっぱり分からなかったそもそも女の子に重要なものってあったっけ?
自分の体を見て探していると分かった
いやいやこれは重要なのか?まだない女の子だっているでしょ
考えたらまた少し赤くなってきた
「下着…?」
「正解!あなた今ノーブラでしょ?」
僕は完全にボッと顔が赤くなり耳まで真っ赤になってまるでトマト並みに赤くなってるんじゃないかってくらい恥ずかしくなった
「ちょブラ…下着は今度でいいよ!恥ずかしい!」
さすがに下着はハードルが高すぎる
いずれはつけなきゃいけないかもしれないけど今はダメだ
心の準備ってのがいる
もしスカートと下着どっちかにしなさいって言われたら喜んでスカートを着るくらいだと思う
さっきまでニコニコしてたお母さんが少し真面目な顔になった
「ダメよ、スカートはお母さん妥協してもいいけどブラジャーは付けないとダメ」
あーこれはたまに見せるマジメモードだから反抗するだけ無駄だわ
一度だけ反抗してめっちゃ怒られて怖い思いしてから反抗するのはダメだと学習してる
仕方ないから下着は付けることにした
…とは決めたもののいざ目の前にするとなかなか恥ずかしい
下着特有なのかは分からないけどやけにいい匂いがしていて女の子歴半日の僕にはなかなか刺激的であんまり居心地がよくない
少しドキドキしていた僕に急にお母さんが胸を触ってきた
(もにゅ)
「ひゃあ!」
突然触られてビックリし胸を手で押さえたまま後ろに下がる
お母さんはちょっと笑いながら謝ってきた
「ごめんごめん、そうだよねおっぱい揉まれること慣れてないよね」
僕と同じの歳で元々女の子でも慣れてるわけじゃないとは思うけど今少し痴漢された女の子の気持ちが分かった気がする
「まあいいや、さっさと買っちゃいましょ。てか今触ったけど友理なかなか大きいわね」
僕はまたボッと顔が赤くなってしまった
そんな僕を無視してお母さんが店員さんをよんでまず測定をした
結果はEカップあった
お母さんは僕の結果に少し拗ねたようにしていた
「友理お母さんより大きい…そんな可愛くておっぱい大きいとかズルいよ」
「好きで大きくなったわけじゃないんだけど」
第一元々男だったから好きで女の子にもなったわけじゃないし
そうこうやりとりしてる内に店員さんがEカップの下着を持ってきてくれた
「それではここの試着室で下着の試着をどうぞ」
試着室に入り恥ずかしいけど下着を付けようとしたがあることに気付いた
下着のつけ方が分からない…
同い年の女の子の着替えなんて見たことないし
まあ見たら変態扱いされるから見ないけど
ただどうやって付けるのか聞きづらかったからどうしようと思ってたところに
「友理?下着のつけ方分かる?もし今裸なら服来たら教えて」
お母さんが察してくれたみたいで声を掛けてくれた
店員さんには、聞きづらかったからとても助かった
「ううん大丈夫だよ。まだ服脱いでないから」
僕がそう言ったのでお母さんは人に見られないように静かにカーテンを開けて試着室に入ってきた
お母さんが入って来てたから服を脱いで上半身裸になった
僕の裸を見てお母さんが背中を指でなぞってきて僕はついビクってなってしまった
「お母さん!」
お母さんはちょっとだけクスっとしながらあやまってきた
「ごめんね、つい肌が綺麗だったから」
気を取り直して下着を着け始めた
ふむふむなるほど、まず肩紐を腕に通してカップを胸に合わせて後ろのホックで付けるんだね
胸のサイズと下着のサイズはぴったり合っていてまるで苦しくなかった
「友理ちゃん顔可愛いのにおっぱい大きくていいなー!」
テンション上がって興奮したお母さんが思いっきり僕の胸を揉んできた
やけに上手くて僕は恥ずかしいけど声を出してしまう
「や、お母さん…ちょぉ…あん」
僕の反応を見て今度はお母さんが赤くなってきていた
自分で揉んできたんだから赤くなるのはやめてほしいのと赤くなるんだったらやめてほしい
それでもやめずにお母さんはさらに激しくするので僕は声だけじゃなく体もビクビクしてきてしまう
「ハァハァ…んくぅ…おか…やめ、」
ついに涙目になっきた僕を見て慌てたように胸から手を離してすぐに謝り外に出て行ってしまった
お母さんってあんなキャラだったの?
お母さんの知られざる一面を知った瞬間だった
下着も買い服も買い女の子としての準備はいつのまにか完了して僕はお母さんと一緒に明日の引越し準備のタメ家に帰っていった