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一日千秋の思い

作者: 川田大暉

初めまして。数多い作品の中から見つけてくださり本当にありがとうございます。僕は男子高校生で、本を沢山読み始めたのは半年程前です。その魅力にどっぷり浸かり、自分でも小説を書いてみたいと思い書いてみました。ショートショートですが、どうかよろしくお願いします。

今日も1人、帰り道を歩く。道路の側にある並木には色とりどりに染まった紅葉がついていて、歓迎するようにこちらを見ている。

 私は、この景色が好きだ。夏のひまわりや、春の桜よりも。それは彼による影響が大きいかもしれない。

 彼の名前は立花秋人。彼は本当に優しい人だった。性別や年齢、動物や植物など全てに対して優しく接していた。そういう性格もあってか、彼は医者を目指すようになった。

「どんな人にでも手を差し伸べ、助けることが出来るようになりたいんだ」

 彼はそう言っていた。そしてその夢は叶い、医者になることが出来た。私はあまり勉強の邪魔をしないようにと会う回数も減らすようにしていたが、少なかったデートの時間も彼は嫌な顔ひとつしなかった。ただ、裏で死ぬほど努力していたのはわかった。

 私たちのデートプランのひとつに、散歩をするというのがあった。世間話なんかしながら、自然を感じ、ぶらぶら歩く。地味に見えるかも知れないが私も彼も好きな時間だった。

「紅葉だ。きれいだね」

「そうだね。俺、紅葉大好きなんだ」

「どうして?」

「俺の名前に「秋」って入ってるだろ? それもあって1番気に入ってる季節なんだ。それと、葉っぱっていつもは脇役でしょ? 花の方ばかり注目されてて。だけど、秋という季節になるとその葉っぱが色付き出して主役になる。それが大好きなんだ」

「なんだか素敵な理由だね」

「そうかな?」

 彼は、照れながら言った。この話を聞いて、私も紅葉が大好きになった。

 

 それから2年ほど経ち、同棲を始めた。そろそろ結婚も考えようかと思っていた。

 ふと彼に目をやると、テレビを凝視していた。どうやらニュースをやっているみたいだ。その内容は、国境なき医師団についてだった。

「これだ」

 そう彼は呟いた。

「困っている人の手助けをしたい」

 彼のその思いを知っていたので、私は海外に行くことに反対しなかった。もちろん、遠距離恋愛になるし、結婚も考えていたことから葛藤はあった。ただ、彼の思いを尊重したかったのだ。

 そして彼は海外へ飛び立った。

 

 あれから3年たった今でも、彼は海外を飛びまわり、様々な人を助けることに尽力している。

 そんな彼を私は誇らしいと思う。彼は必ず成長して、納得して帰ってきてくれるだろう。そう思い、待ち続ける。何度秋を越そうとも。いや、もはや待ち遠しいのだ。彼の事を愛しているから——。

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