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第12話 寝不足には注意しよう

現在題名とおりの私。

平均睡眠時間3時間です……zzz


バンドを組んで2週間ちょい。

俺以外は比較的音楽として完成してきていた。

そして俺はまた一人で居残り練習……


「はぁはぁ」


「……お前頑張りすぎじゃないか?」


「だってもうすぐ文化祭だからな」


そう、もうすぐ文化祭が始まる。

何故文化祭が始まるから頑張るのか?

答えは簡単。


「文化祭ライブは成功させたい!」


実はもう文化祭でライブをやることが決まった。

今年の生徒会の出し物にするそうだ。

みんな楽って言ってたし、生徒会メンバーはみんな賛成。

ただ……


「やっぱり俺って場違いのような…」


Steraだけがまだ遠慮している。

Steraだけはうちの生徒ではない。

というか学校に行ってない。

だから生徒会の出し物に自分が出ることに抵抗を持っているらしい。


「いやいやお前の音は最高だから大丈夫!」


「そうか?そうだよな!」


しかしすぐに立ち直るのであまり問題は無いのだが。


「そういえばカイ、咲がどうして帰ってきたか聞いた?」


「いや。はなびも聞いていないのか?」


はなびは首を縦に振る。

そう、俺達の幼馴染美作咲は一度俺達の目の前に姿を現した後帰ったはずだ。

しかしどういう訳かすぐに戻ってきて俺達のクラスに編入してきたのだ。

俺的には咲が妙に明るいし大人っぽいのも気になるのだが。

まあ大学卒業したからいろいろあったのだろう。


「まあいいわ。また会えて一緒に過ごせるんだもん」


「そうだな」


どちらにせよ、また会えて嬉しいのは確かだ。

俺とも普通に話しているしもう俺のことは吹っ切れているのかもしれない。

かくいう俺もそんな感じかな。

でもかわいいのは確かだ。


「カイ今変なこと考えたでしょ?」


「うえ!?」


何かいきなりはなびにつっこまれた。


「何で!?」


「何となくよ!」


何となくで俺の心を読むなんて本当にこいつとは長い付き合いだよな。


「お前らいちゃつくな」


「「いちゃついてない!!」」


俊哉が俺達をからかう。

全くこいつはいつも俺達をそういう風に……


「俺達はただの幼馴染でそんなのじゃねえっつうのに」


「え……」


何故かはなびの顔が少し暗くなる。


「はぁ……」


俊哉はため息をつく。


「何だよ」


「そんなことより練習練習」


Steraが俺達を見てそう言った。


「おいStera。どうして俊哉のベースを持ってるんだ?」


「え?」


Steraの顔が青ざめる。


「まさか!人格が変わるのか!?」


俺はSteraに期待した眼差しを送った。


「……か、変わらないな!アハハハハ!」


Steraは急いでエレキギターを手にした。

しかし一瞬Steraの周りの空気が変化したような……

しかし今は普通のSteraに戻っている。

いや、普通と言うかエレキSteraに。


「早く始めるぞ」


Steraの準備を急がせる声に俺達は急いで準備を開始した。









「ふあ〜あ」


現在授業中。

ちなみに科目は数学。

俺は毎晩の練習のせいで慢性的な睡眠不足に陥り始めていた。

今では授業中が眠る時間……みたいな感じ。


「じゃあこの問題を……蛟刃!起きろ蛟刃!」


「は、はい!」


いつのまにか寝ていた俺は慌てて立ち上がった。

周りからクスクス笑い声がした。


「えーと……」


お約束だが当てられた問題が分からない。

しかしそのとき隣のレイが俺に教科書と問題を見せた。


「あー……」


俺はそれを横目に答えを考えた。


「えっと……そうそう!But for your advice,I could not finish my homework.です!」


「今の時間は数学じゃあ!!廊下に立ってろ!」


「そ、そうだった!!レイ〜〜〜!!!」


レイは涼しい顔で俺のにらみを受け流す。

そして俺は廊下に出されて立たされた。


「はぁ……」


俺は扉の窓からちらりと教室内を見た。

あ、寝ている俊哉が当てられた。

レイが教科書と問題を見せる。古文の。

そして先生の怒鳴り声が聞こえ、俊哉が廊下に向かうのが見えた。

俊哉、お前もか。

そして今度は寝ているはなびを当て……

しかしレイははなびには正しい問題と答えを教えたようだ。

はなびは平然と答えを言って座った。

そして再び寝た。

おい、それじゃダメじゃん。


「なあカイ。ここで寝ていいのかな?」


「……廊下に立たされて寝たら今度は逆立ちで廊下に立たされるかもよ」


「何言ってるんだ。逆立ちしたまま寝りゃあいいじゃん」


「お前どんだけポジティブなんだよ!!」


ガラガラ


「うるさいぞ!」


「す、すいません」


教室から先生が俺達を怒鳴った。


「全く……」


ピシャン


先生はドアを閉めて教室に戻った。

そういえば最近廊下に立たされたこと無いな……

よく考えれば真里菜先生の授業じゃなくて良かったような気もするな。

俺はもし真里菜先生だったら……の想像をして勝手に体を震わせたのだった。







?SIDE


シャイニングラインレコード……

割と有名だったそんなレコード会社がある。

最近この会社は業績が芳しくなく、しかも現在売れるアーティストが所属していない。

つまり結構がけっぷちのレコード会社。

この状況を打開するにはとにかく売れるしかなかった。

そこで彼らは才能のある新人をスカウトすることを決め、全国に飛び立って行ったのだった。

その中に……春木に向かう人もいたのだった。


「Steraか」


「最近結構地元じゃ有名らしいですよ」


車の中で二人の男が会話している。

一人は20代の若い男。

もう一人は髭を生やした40代の男。


「専務、どうしますか?」


「まずは情報収集だ」


「了解しました」


「何とかしてでも見つけ出さねばな」


40代の男はSteraの写真を眺めて薄ら笑いを浮かべる。

そして彼の目が光る。

まるでハンターのように……






GWが終わってしまう!

……いや、私のです。

私のGWは意外と短いんです、はい。



言い忘れていました。

この作品はフィクションです。

作中に登場してくる人物、団体は実際のものとは全く関係がありません。


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