なんだか急激にどうでもいい話が書きたくなって書いた。の続き。
「なあ親友」
「なんだ悪友」
「俺ら付き合い始めたよな」
「そうだな悪友」
「呼び方変えね?」
「嫌だ」
「…………ヘイハニー?」
「なんだダーリン」
「……いわかんが、すごい」
「だろ」
「なあ悪友」
「なんだ親友」
「またお前の家に行ってもいいか」
「嫌だ」
「彼氏の家に行きたいんだ」
「ダウト」
「嘘じゃないさ。俺は彼氏の家にーー」
「本音は?」
「タロウに合いたいです」
「彼氏として言おう。タロウに負けたくないから嫌だ」
「なあ親友」
「なんだ悪友」
「お前女ってもう隠してないだろ?」
「そうだな」
「夏休みに近所で祭りあるだろ?」
「そうだな」
「行こうぜ!」
「嫌だ」
「タロウ連れて来るから」
「行くにきまってるだろ日にちはいつだ?」
「なあ悪友」
「なんだ親友」
「タロウは?」
「連れてきてない」
「なぜだ」
「脱走したんだ」
「嘘だ」
「…………それより、もう女だと隠してないんだよな?」
「……ああ」
「なぜ、浴衣じゃないんだ!」
「なぜ、浴衣だと思った」
「……女だから?」
「着ると思うか?」
「全然」
「なぜ、浴衣だと思ったんだ」
「なあ親友」
「なんだ悪友」
「お前のかばんから見えるおぞましい物はなんだ」
「これか?」
「そうだ」
「ジェニーちゃん夏の館ヴァージョンだ」
「のろいのくびつりにんぎょう」
「ジェニーちゃんイン夏の館だ」
「なあ悪友」
「なんだ親友」
「走る準備はいいか?」
「何事だ。花火は見なくていいのか?」
「さっき、疑って悪かった。本当だったんだな」
「うん? なんのことだ」
「走る準備は?」
「できてるが……?」
「タロウが、いた」
「なん……だと…………!?」
「いくぞ!」
「なあ親友」
「なんだ悪友」
「タロウには空気を読んで欲しいと思わないか?」
「全然」
「タロウにはわきまえて欲しいと思わないか?」
「全然」
「ホント、頼むよタロウ」
「ゔ? ワンワン!!」
「犬に嫉妬すんな。みぐるしいぞ」
タロウ書くか。って私が言ったら友達が「…………犬?」って言ったんですよ。思わぬ感性の一致で滅茶苦茶驚いた