会話風
「なぁ、俺さ」
「なんだよ? 改まって?」
「実はなんか話でも書こうかなって」
「で、ジャンルは?」
「え? 決めてないなぁ」
「なんだよ、今から考えんのかよ?」
「1つだけあると言えばある」
「ほう、どんな?」
「何気ない独り言を二人で会話してるように書いたら面白いかなぁって」
「独り言を? それはそれで悲しい案だな」
「うるせぇな、とりあえずやってみるべ」
「ほんじゃ、付き合ってやんよ。 そんで、タイトルは?」
「タイトル? 普通に『会話風独り言』とかで良いんじゃないか?」
「なんかマジで悲しいな、『会話風独り言』かぁ」
「じゃあせめて独り言を取ろう、『会話風』で良いじゃん」
「まぁ良いけどよ、悲しさは変わらんな」
「まぁ、やってみよう」