表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

眠るまで、こうしててもいい?

 

 せみしぐれに命のたくましさを聴き、鳴り止めば儚さを思い(あお)ぐ手が止まる。

 背を預ける樹が降らす光と影がざっと風に散らされた。一瞬の清涼感の後に訪れたうだる暑さに汗を拭う袖を、君がつんと引く。

 催促してるのだ。

 ――眠るまで、こうしててもいい?

 そうねだった私に、起きるまで扇いでて、と甘えたのは君。

 面映ゆい膝の重みに染まる目尻を緩め、気持ちよさそうに眠るかおをもっと見てたくて、私は扇ぐのを再開した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] お見事!! [気になる点] うーん。なんだろう。あまりにもお見事な文章なので、逆に腹立たしい感じはあるよね。なので、何か悪い部分を無理矢理にでも探し出そうとは思うけど、それも見付からない。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ