500PV突破記念番外
先に謝ります。ごめんなさい。
この番外編はほとんどノリで書きました。
「あー、きれいだったけどちょっとくさかったね。じゃあ、そろそろはじめようっか! はーい! 読者のみなさん、こんにちは☆ あ、そうだ。もしかしたらこの番外から読み始める奇特な人もいるかもしれないから、はじめましても言っとかないとね☆ はじめまして~☆」
「……無駄に輝くのは後にしてくれ。もう目が痛い。あいつらがいない間にはやく自己紹介を済ませてとっととこの馬鹿げた会話大会を終わらせようじゃないか。僕は眠いし疲れているんだ」
「もーう、今からするってばー。マサキくんってせっかちだなあ」
「……」
「だんまりくんのマサキくんはほうっておいてー、って、本当にボクが説明していいの? もともとマサキくんがする予定じゃなかったっけ」
「いいからおまえが話せ。僕にやらせようとする作者は頭のネジが二本抜けているんだ。―――おっと。おい、シートにのせる物はないか? 風が……。よし、水筒でいいか」
「頭の、ねじ? 人間の頭の構造にねじなんて無かった気がするよ? うーん。どういう意味かよく分からないけど、まあ、いいや! 作者にせっつかれる前に、ここまでのお話を読んでない人のために、特別に特別バージョンの自己紹介をしちゃうね☆」
「僕がせっつきたい」
「まったくー、本当にせっかちなんだからー。えっとー。まずはボクから! ボクは、天界のアイドルになりたい、可愛い可愛い天使でーす☆」
「だから、おまえはアイドルにはなれないと……」
「うー、番外編でもマサキくんはひどい……」
「わ、わかったわかった。にらむな」
「寛大な心で許してあげる☆ でね、疑問に思ったひともいると思うけど、なんで天使が人間界にいるのかについては、あらすじと、ここまでのお話を読んでくれるとある程度は分かるよ!」
「ここで説明すればいいじゃないか」
「えー? こう言っておけば今日と明日らへんののPV数をいくらかは稼げるから、って作者に頼まれたんだよ?」
「あいつは読者をなんだと思っているんだ……。仕方がない。僕が簡潔に説明をする。この無駄に明るくてひとの神経を逆撫でしてくる天使は、なんでも、神からとある宿題を出されて人間界にやって来たらしい。で、なんでかは僕にはよく分からないが、現れて以来、こいつはずっと僕の側にはりついているんだ」
「作者とボクと、それこそ神様しか知らない事情ってやつだね☆」
「……僕にはいつ知らされるんだ?」
「さあ? ボクにも分からないなあ。ほら、マサキくんも自己紹介自己紹介☆」
「……紹介もなにも、言うことが無いからひとことで終わらせられるな。僕は中学校に入学したばかりの一介の学生だ。以上」
「わあ、本当にひとことで終わったね☆ でもマサキくん。そこに『生真面目』っていうのをいれなきゃなんじゃない?」
「うるさい」
「さーて、自己紹介も終わったところで、突然の番外編に疑問を抱いている人たちのために説明をしまーす☆」
「ようやくか。というか、サブタイトルを見たらわかるだろう」
「マサキくんは黙っててーっ! えっと、本日をもって、『天使が投げた紙飛行機』の合計PV数が500を超えました! みなさん、ありがとう! ってことで、にやにやしながら踊ってた作者が、記念に何かしたいってボクたちに相談してきたんだ☆」
「そこでおまえが座談会を提案したんだよな。で、それに決定したと。しかし、作者のやつ、何も思いつかなかったからってなんだってこんなやつに相談を持ちかけたんだ……。あいつは絶対にどこかおかしい。あ、そうだ。あの踊りをみればおかしいのは一目瞭然だったな」
「むー、作者の悪口を言っちゃだめなんだよ! 全部聞こえてるんだから。しかも『こんなやつ』ってなに」
「そういえばこの会話は全世界に公開されるんだったな。……作者の恨みを買って、これ以上の精神的苦労を背負わされるわけには……! ……よし、黙ろう」
「マサキくんって面白いよねー☆ えっとね、ボクの友だちが、人間界のとある小説に登場してるんだけど、その本のあとがきで『座談会』っていうのをやって、すっごく楽しかったって言ってたんだ。だからボクもやってみたいって作者に言ったら、快く了承してくれて、で、今その座談会をしてるんだよね!」
「天使が座談会に参加するというのも、なかなかに人間の常識と理想をぶち壊してくれる演出だよな……。そういえば、座談会なのに二人……、あれ、天使を数えるときも単位は『人』なのか?」
「あれ、どうなんだろうね? ボクは知らなーい」
「まあ、ともかく。座談会という名のもとに集まったのが二人だけというのは、なんとも少なくないか? 一応、本編には登場人物がもっといるんだが」
「マサキくんマサキくん。基本的なことを忘れてるよ?」
「……なんだ」
「ボクが見えるのはマサキくんだけなんだってばー☆ さっきまでいたマサキくんの友だちとか、マサキくんの学校の、へんな臭いがする部屋にいた、あのきれいな女の人を呼んでもいいけど、あの人たちはボクとお話しができないじゃん」
「そうだった……。まあ、あいつらがここにいても僕がいらない疲労をもっと溜め込む事態になるだけだろうしな」
「マサキくんって冷たいね……」
「誰のせいだと思ってる」
「ボクのせいだって言いたいの!?」
「あたりまえじゃないか。他の人間もおまえの姿を見れたらあいつらもここに来れたんだぞ」
「それはボクのせいじゃないー!」
「そうか。つまり、そういう設定を編み出して実行した作者の責任だな」
「こういうのを『せきにんてんか』っていうのかな?」
「……全然違うと思う。なあ、そろそろ本題に入らないか? これ以上先延ばしにすると読者があきれて去っていくぞ」
「そうだね! で、本題ってなんだっけ」
「おい! 主役が忘れてどうする!」
「えー、だってー」
「だってじゃない! ありえない。なんでこんなのが天使なんだ。世の中終わってる」
「ど忘れくらい別にいいじゃん!」
「そういう開き直るところが問題なんだ! ……はあ。長引きそうだからやめよう」
「うん。そうしよう☆」
「いちいち癇に障るな……。この座談会の本題というかお題だが、『今夜見た花火大会の感想』だな。これは作者が決めた」
「あ、そうだったそうだった☆」
「……本当はちゃんと聞いてなかったんじゃないのか?」
「ちゃんと聞いてたもん! そういうのを言いがかりっていうんだよ!」
「わかったわかった。さて、僕たちは今、季節はずれの花火大会を観終わってこうして芝生の端に座っているわけだが」
「あれー? 夜なのに星が見えない……。なんでー?」
「おい、話をずらすな。星を見たいのならどこかの田舎に行け。とにかく、打ち上げ花火の感想だ。まあ、毎年観ているが綺麗なもんだな。特に赤いのと白いのが一番好きだ。ただ、少々目が痛くなるのは問題だと思う。僕の感想は以上だ」
「えー、それだけー?」
「他に何か言えることがあるのか。ないだろう。というかこんなものをお題にする馬鹿がどこにいる。……ああ、あそこにいたな」
「次はボクの番だね☆ ボク、『はなび』をみるのははじめてなんだけど、びっくりしちゃったよ」
「きれいだもんな」
「うーん、すごく大きなお花みたいだな、とは思ったけど、うるさいしくさくて嫌だった。あ、なるほど☆ お花にみえる火だから『花火』っていうんだね☆」
「以前にも思ったが、おまえ、鼻とか耳が敏感だよな……。もしかして目もものすごく良かったりするのか?」
「うん? ……そっか。人間は感覚が鈍くなっちゃってるんだっけ」
「どういう意味だ……?」
「とにかく、うん。人間に比べたら視力は良いんだと思うよ? あ、ほら。誰か近づいて来てる」
「は? どこ……、って、おい。まさかコウジたちじゃないだろうな」
「そうだよ」
「平然と言うな! 座談会は終了だ終了! コウジとハルトには感謝しないとな。おかげでこのあほらしい企画をはやく終わらせられそうだ」
「えー、もう終わりー? もうちょっとお話しようよー」
「嫌だ。人前で空中に向かって話しかけられるか!」
「うーん、残念」
「ほら、はやく終わろう!」
「そんなに切羽詰らなくても……。仕方ないなあ。じゃあ、挨拶しよう☆」
「こんなものを最後まで読まされた読者たちには土下座したいくらい申し訳なく思う」
「えー、楽しかったよ?」
「おまえはな」
「では最後に! みなさん、いつも、ボクの苦労話である『天使が投げた紙飛行機』を読んでくれてありがとう☆」
「おまえのじゃなくて僕の苦労話の間違いだろう! たった一日で僕がどれだけ苦労しているか……」
「あ、戻って来た」
「うわあっ! お、おい。はやく締めを!」
「はーい☆ 読者のみなさん、これからも『天使が投げた紙飛行機』をよろしくね☆ 以上、500PV突破記念特別番外編でしたー」
「もうこんな企画は立てないように作者には言い含めておく。安心してくれ」
「……おーい、マサキ。誰に言ってるんだ?」
「わあっ! コウジ、ハルトも、なんで足音を立てていないんだ!」
「マサキに聞こえなかっただけじゃないの? で……、大丈夫?」
「また異常に疲れてるのかー?」
「い、いや……」
「じゃ、また本編の続きで会おうね! ばいばーい☆ ほら、マサキくんも手を振って!」
「(この状況で振れるかーっ!)」
なんでこういうものはすらすらと長く書けて、本編はなかなか進まないのでしょうか。
永遠の謎ですな。
本編の続きもはやく投稿できるようにがんばります。
これからもよろしくお願いします!
読者のみなさまに大感謝。