創作の活力源と、己を知ること!
こんにちは。電式です。
小説家なろうに登録したのは2010年、これを書き始めたのは2011年のことで、当時はまだ新参者でした。
今は少しグレードが変わりまして、万年ニュービーにジョブチェンジしました。ええ、どうでもいいですね!(サムズアップ
2年以上のブランクが空いているのに、このヒント集の評価が私の連載小説の評価を上回るとは思いもしませんでした。口だけ達者ななんとやら。
今回のお話は、小説を続けられる人と、続けられない人の違いについてお話したいと思います。
思慮深い方にとっては当たり前の話ではありますが、なかなか文字にしてみないと気付きにくいことでもあると思うので、取り上げてみました。
内容的に合う合わないが大きく分かれると思いますので、気に入らないところは読み飛ばしてしまって、自分が気に入ったところだけ都合よくヒントとして持ち去っていただければと思います。
では結論です!
結論:続けられる人は小説に使えるエネルギーを「内側」に持っている※
※作者の体感です
長くここに籍を置いておくと、色々なことがじっくり分かってきました。
小説を書くエネルギーには、内側と外側の2つのエネルギーがあります。
ここでいう内側のエネルギーとは、「何もせずとも、自分の心の底から自然に湧いてくるエネルギー」のことです。
イメージとしては、自然に水が湧き出る泉でしょうか。
一方の外側のエネルギーとは、「外部から影響されて、自分の心に湧き出てくるエネルギー」のことです。
イメージとしては、ため池に近いと思います。
どちらも自分が使えるエネルギーで、例えば趣味の携帯ゲームをプレイしたり、サイクリングやドライブに出かけたり、音楽鑑賞をしてみたりといったことに費やされます。
しかし、もうお分かりですね。エネルギーの発生源が違います。
作者のお話に適用すると「小説を書いて読むことが楽しみ」な人が内側駆動のエネルギー、「小説を書くことによって得られる評価が楽しみ」な人が外側駆動のエネルギーになるかもしれません。
あ、どちらのエネルギーが善だ悪だと言うつもりはありませんよ!(火種になるしね)
どちらのエネルギーも小説を書くには貴重なエネルギー源です。ただ性質がそれぞれ違うように思えるので、その性質を把握して上手に創作活動に充てていってほしいなと思うのです。
内側のエネルギーは、「絶対的な」性質があるようです。つまり、体調や気分などでエネルギー量の変化はあるとしても、全体的に見るとずっとエネルギーを得られる性質です。
特徴
・継続的にエネルギーが湧いてくる
・エネルギーはさほど大きくない
・他の趣味とのエネルギーの取り合いになる事がある
小説という趣味は、必要とするエネルギーと時間が多いだけに、他の趣味との取り合いに負けやすいと言えます。ソースは私σ(--´
でも、私は幸いにして小説を書くのが好きなので「ちょっと暇だし何しようかな」と考えたときに「じゃあ小説を書こうか」という選択も十分射程に入ります。
一方外側のエネルギーは、「相対的な」性質があるようです。つまり、過去に受けた外側のエネルギーの大きさとの差だけエネルギーになる性質で、継続してエネルギーを得られるとは限らない性質です。
特徴
・常にエネルギーが得られるわけではない
・巨大なエネルギーになることもある
・エネルギーは他の趣味とのエネルギーの取り合いになる事が少ない
こちら側は、内側のエネルギーと比較してエネルギーの取り合いになることが少ないです。
なろうで投稿したラブコメ小説が、いきなり3000ptの評価を得られたとして(当然インチキなしで!)
「よーしパパ、ビリヤード頑張っちゃうぞー」になりませんよねってことです。
なる人がいたら、私は止めやしませんというか、ダンディなご趣味をむしろ応援したいですが、どうしてそうなったのか小一時間問い詰めたい気持ちを否定できません。
また、お気に入り件数が1→2件に増えると喜びは大きいですが、1000→1001件に増える場合、実際のところその喜びは1→2件のときより小さくなりがちです。
評価を得られても、その喜びが常に継続して得られるか怪しいところは、外側のエネルギーの大きな弱点です。
内側のエネルギーだけで書いている人、外側のエネルギーだけで書いている人、あるいはその両方のエネルギーを使って書いている人、いろんな人がいると思います。
私は内側のエネルギー重視のハイブリッドです。
評価をもらったら、もちろん頑張る気になれます。でもあくまで外部エネルギーはサブです。
内側エネルギー重視の人は、他の趣味にエネルギーを持っていかれる可能性が高いことを、
外側エネルギー重視の人は、評価されなければ小説を書き続けられない可能性が高いことを意識してみると、何かが変わるかもしれません。
あまり応用は利かないかもしれませんが、私の個人的な続けるコツを2つお伝えします。
基本的に「作家になるぞ!」ではなく「純粋に創作活動を楽しむ」スタンスで続けているので、そこのところはご留意くださいまし(・・*
一つは、自分が好きな作品を綴り続けること。
流行りものでなくとも、自分が好きな作品ならば、私はそれだけで続けられます。
好きでもない作品を綴り続ける自信は私にはありません。
お気に入りや評価は気まぐれです。
増えたり減ったりするのは当たり前ですし、自分が好きな展開が必ず万人受けするわけでもありません。
ポイントをくれる人がいたらありがたく感謝して、お気に入りや評価を外されたならば、「そっか、合わなかったのか」と思うくらいで十分なのです。
PVがわずかしかなくても、私はそのPVをくれた人を自分なりに精一杯楽しませる作品を作るスタンスで作っています。
お気に入り0、PV0でも、自分がその小説が好きならそれだけで儲けものです。
うまいこと言い換えれば、自分のためだけの小説です。
なろうの評価に、バイアスがかかっているのは周知の事実ですし、都合よく考えてしまいましょう。
二つ目は、理想は高くとも、身の程をわきまえること。
小説を書くとき、人気作品になれたらと多くの人が思うことだと思います。美しい文章、新鮮な世界観、精緻な表現などなど。
自分の気に入った内容ができるまで、延々と悩んで、書いては消してを繰り返してお話が進まないなら、自分の力が足りないと割り切って、多少気に入らなくともあらすじに影響が出ない程度で書き進めて投稿してしまいます。
なろうには小説の編集機能がありますから、投稿した後により良い表現に書き換えることが簡単にできます。戦いは数だよ!
どうせ改善点は後からいっぱい出てくるのですから、気に入らなかったらあとから直せばいいのです。後から直そうと思わなかったなら、結果的にそれがベターだったと思うのです。
下手くそだと恥ずかしがる必要もありません。それが今の自分の力ですし、未来の自分から見れば悩んで出そうが満足して出そうが、だいたい黒歴史なわけです。
なんなら、私の連載作品「マジで俺を巻き込むな!!」の旧一話にて微笑ましい黒歴史をあえて公開しているでご覧ください。
いかに作者が今に至るまで黒歴史を綴り続ける物好きか、お分かりになるかと思います。
これが、私の下手くそでも続けられる秘訣です。
そもそも小説は頑張る割には評価を得にくい、評価を気にする人にとってはコスパの悪い媒体です。
コスパよく評価を得たいなら、難しくとも絵を練習したほうがいいんじゃないかと、個人的に思ったり思わなかったり。私は好きで絵もちょっとだけ描きますけど、下手くそもいいところです。でも楽しい。典型的な下手の横好きです。
さて、過去私の周りにいて、消えていってしまった人の多くは、最終的に新作を連発してどれも未完に終わったり、徐々に更新間隔が延びたり、他の趣味が楽しいと活動報告に書き残したりして消えていきました。
消えていった方がどういう理由でやめたのか、一人ひとりマイクを向けて「辞めちゃおうと思った理由はなんですかー?」なんてインタビューすることはできませんので、言動からの推測になりますが、執筆に割くエネルギーが不足したり、時間が足りなくなったことは確かでしょう。
辞めていった方が何をエネルギー源にしていたのか、分析してみるのもいいかもしれません。
逆に続けて残っていった人というのは、創作そのものが好きな、「内側のエネルギーで動く」人が結構多かったです。
どちらも私の周りだけかもしれませんけれど……
小説が楽しくなくなって、書くのが苦痛になって、もうどうでもよくなってしまったら。
書くのをやめて、他の趣味で人生を満喫することも一つのいい方法です。
ただそうするなら最低限の礼儀として、残された読者やこれから読者になる人へ「筆を置きます。ごめんなさい。今までありがとうございました」の報告くらいは書き残してもいいんじゃないかなと思います。
これは何度も繰り返すべきではないですが、また書きたくなったら、ログインして復活宣言すればいいのです。
活動中親しくしていた方がいて、その方がまだ活動をしていれば、「おかえりなさい!」と言ってくれるでしょう。
言ってくれる人がいなくても、「なんで戻ってきた」とは、よほどのことをしない限り言われないはずです。
というわけで、今回のまとめです!
***まとめ***
創作に使えるエネルギーには、内側と外側のエネルギーがあり、それぞれ性質が違う。
それぞれの性質を心得ておくといいかも。
筆者の続けるコツ(人によっては合わないかもしれません)
・評価を気にせず、自分の好きな作品を書くこと。
・完璧でなくても、自分の出せるところで割り切って出すこと。
・黒歴史を恐れないこと。
小説をやめるときは、ちゃんとそう宣言したほうがいいかもしれない。
再スタートも一つの方法。筆者は元作者のご帰還をお待ちしております!
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