解説〜49章のタイムパラドックスとblack impactについて〜
……違う……これは正しい道じゃない。
私、このリエルという吸血鬼は、故郷を燃やされたことで得た経験で生きている。
だから、私は火を消しちゃいけないんだ。
(49章より)
本文中でのこの部分の意味と火を消した場合の話です。
そもそもBlack impactの効果は、攻撃を受けた人物をトラウマとなる出来事の直前に戻すというものです。
(詳しいルールなどは後ほど)
今のリエルの性格や能力、知識などは吸血鬼の村が燃やされたことで得たものも多いです。
人間世界の話やルール、戦闘能力、流羽人達との出会いなど。
もし火を消せば今のリエルもようにはならないので、現在のリエルの存在が消滅してしまいます。
そのためリエルは消さなかったということです。
しかし、火を消すと本来次のようなことが発生します。
リエルが火を消す→リエルは村で生きることになる
となると、仮にリエルはテサー王国の革命と関わることがあったとしても、Black impactを喰らうことはなくなります。
すると、放火を止めるリエルはいないので放火が起こる。
→リエルが火を消す…………
の無限ループが発生してしまいます。
black impactの能力中に無限ループが起こると、その回の記憶が消されて少しずつ状況がひどくなるループが始まります。
ちなみに失敗して道を変えられなかった場合は、「やり直したい」という意思が心に残っているため、同じくループに巻き込まれます。
リエルの場合は、2回目にはノックスが大火傷を負って逃げる途中で死ぬ。3回目にはリエルも火傷を負ってギリギリ生き延びる。4回目には二人とも捕まり拷問を受けて死ぬ……のように無限の苦しみに陥ります。




