MSS〜不思議な子〜
もし、タイトルを見て「面白そう」と思ってきてくれた方は、ぜひ本編を読んでいただけれ嬉しいです!
今回は、第15章中の玲人視点です。
まだ、謎が多い彼女との初めての二人の会話です。
「そう、名前と歳以外思い出せないらしい、少し相手してやってくれないか?」
「まぁいいけど」
流羽人の拾ってきた銀髪の少女はこちらを警戒するように…黙っている
「えっと…名前は…?」
「リエル…」
「そっか…俺は玲人。あの流羽人の双子の弟だ」
「…玲人お兄ちゃんは…悪い人…」
「悪い人…?特に悪いことはしないけど…」
「本当に?」
「…うん…一応一般的にはいい人の部類だと思うけど」
「ねぇ…お兄ちゃんは…どこからきたの?」
「……ラモングってところだよ…ちょっとの間…孤児院にいたんだよ」
何となく気まずく俯く
「そうなんだ…ねぇお兄ちゃんさっき何してたの?」
…?…警戒心が解けた…?
気のせいか先ほどより警戒心が消えている
「あ…さっきの機械?」
「うん、見せてほしい!」
「これのこと?」
さっき作っていた小型の盗聴器を見せる
「すごい…これ全部玲人お兄ちゃんが作ったの?」
「そうだよ、ちょっとこういうの得意なんだ」
「どうやって作ったの?」
盗聴器の作り方を幼い子にもわかりやすいように説明するが、彼女は興味を持って聞いてくれて、それ以上の質問を問いかけてくる。
流羽人と瑠璃はほとんど発明の話は聞いてくれなかったし、5リムの間誰とも自分の好きなものに関して語れなかったせいか、ずっと話していた。
「…っていう仕組みで、録音できるんだ」
「へぇ…すごい……あ、お兄ちゃんカメリア(お茶)くれない?」
「あぁ…持ってくるよ」
カメリアを取って
戻ると彼女は一つの薬品をじっと見つめていた。
「お兄ちゃん… これ何…?」
「あぁそれは…ニトログリセリンっていうものだよ」
「お兄ちゃんは何を飲んでるの?」
「カフィーだよ」
「カフィー……?お母さん…」
「どうした…何か思い出したのか?」
「……お母さんがいつも飲んでたなって…」
「…それだけか……」
「…で、そのニトログリセリンってのはどんな物なの?」
「これはね…」
この時も思わず、興味を持って倉田のが嬉しくて…流羽人が呼びにくるまで、ずっと話し続けてしまっていた。
ただ、この時から…自分の中に小さな違和感が芽生えていた。