SS〜任務報告書:藤堂家襲撃事件について〜
今回は、藤堂家の襲撃事件の組織側の行動についての解説です。
注)このSSは、13章までのネタバレを含んでいます!
本編13章までを読んでから読むことを強くお勧めします。
もし、こちらから初めて見た!という方は、ぜひ本編を読んでください!お願いします!
藤堂家襲撃計画報告書
計画
メンバー 《》は、コードネーム
《ファグ》火の化身
《スーザ》美しき刃
《ログ》無能力者
日時
2ソム16ツム
行動
ログ…囮、爆弾設置。できる限りバレないように行う。設置後、ラウーに放火犯がいるとラウーに通報。
スーザ、ファグ…藤堂流羽人との戦闘。しかし、一般人が必死に抵抗したことにするために、ナイフを使ったり、急所を外したりする。ラウーが来たら、自分の肩にナイフを刺し被害者を装う。
目的
能力をすでに開花させている可能性があり、魔力攻撃による魔力臓器の損傷を最小限にするために、ラウーに逮捕させて、死刑後、親族として遺体を受け取り、魔力臓器を取り出す。
魔力をクールダウンさせて殺した方が都合が良いので、その場では殺さない。
事後報告
結果:完全計画
藤堂流羽人の膝と肩に怪我を負わせ、ラウーに指名手配させることに成功。
藤堂流羽人は、ラウーを振り切り、逃走に成功したものの、周りの建物にも被害が及んだことなどから、操作ステージⅢ(MAXは、Ⅴ)である、駅捜査強化が行われているため、国外逃亡は極めて困難なため、逮捕は時間の問題と推測できる。
また、藤堂家の保有権も得たので、新たな支部として使う。
立地的にも人通りが少なく使いやすいので、しばらく潜伏を行う。
タイプライターに打たれた文字を見ながら、その人物は豪華な机と椅子に座りコーヒーを飲んでいた。
最後の文字を読み終わり小さく笑い、タイプライターを叩き出す。
昇格、臨時報酬通知
先日の藤堂家襲撃事件の報告を受け、組織内の位の昇格、臨時報酬を与える。
ファグ…自由部隊から、5人指揮隊長に昇格。部隊には、孤児兵(能力あり1、なし4)を与える。
スーザ…自由部隊から、3人指揮隊長に昇格。部隊には、孤児兵(能力なし3)を与える。加えて、希望していた、条件に合った、心臓と肺を与える。
ログ…孤児兵から、自由部隊へと昇格。加えて、能力発症薬10粒を与える。
Red Blood第一隊長
その人物は文章を書き終わると、扉の前の部下を呼び、孤児院で秘密裏処刑された孤児の心臓と肺を持って来させて、机から、緑のピアスを一つと赤のピアスを二つ取り出した。
「これをこの藤堂家と書いてある場所に届けろ。」
「かしこまりました。」
部下が出ていくと、その人物は再びコーヒーを飲み始めた。