SS〜奇妙な後始末〜 ー 大花由花 視点
作者:利糸
もし、こちらの作品に初めて来たという方は、ぜひ、本編の方を読んでいただけると嬉しいです!
また、本編読者の方も、第6章までを読んでから読むことをおすすめします。(特に致命的なネタバレはないですが、意味がわからないと思います。)
短編集では、
・テンポの悪いため削った流羽人視点の場面
・流羽人の見ることのなかったルート
・流羽人以外の視点の場面
・完全パロディ
などを不定期で投稿していこうと思います。
今回は、流羽人が逃げ出した後の特急についてをどうぞ!
「おい!起きろ大花…」
同僚の声に目を覚ましたのは、0ナルを回った頃だった。
「ん……?」
どうやら、私はこの部屋に倒れ込んでいたらしい…
「何が合ったんだ?」
上司が、複数の部下を連れて立っている。
「え…?」
隣には、ラウーの方と車掌が同じように倒れ込んでいたらしい。
私は…
何をしていた?
確かここにきたのは、ラウーに呼ばれたからで……
…部屋をノックした後の記憶が全くない。
「…何も覚えてないです…」
「は?…どういうことだ…?」
「大花さんの言うとおりです。私も何も覚えていないんです。」
「私も同じく…」
ラウーの方や車掌も同じで、何も覚えてない。
「…確か…誰かを呼び出したはずなんですが…」
「そうだ…!録音だ…!」
ラウーの方の思いつきで、録音を調べた。
「菅宮 流華様、菅宮 流華様…」
「そんな方…私読んだ覚えがないのですが…」
「私も…ですね」
どういうことだ…つい4ナル前のことなのに…
「列車に来て、時間的には…3等車だな……よし見て回るぞ。」
上司は、3号車に向かい、ラウーは、乗客リストを調べ出した。
「大花もついてこい。」
「はい。」
結果は散々だった。
私は、三等車の一つの扉の前に、先ほどいたことを思い出したが、そこは完全なる空室だった。
「なんでこの部屋の前に来たんだ…?」
「…分からないです…何か用事があって来たはずなんですが…」
また、ラウーの方もお手上げだった…菅宮 流華という乗客はいないし、先ほどの部屋も空席となっていた…
その後もいろ色と聞き込みをしたが、目ぼしい証言はなく、とうとうラモングへと到着してしまった。
最終的に今回のことは、部屋の空気が薄くなり、偶然にも眠り込んで軽い記憶混濁が起こったという、支離滅裂な報告賞を上層部に送ることとなった。
私も事故と判断されたので、特に叱責を受けることはなく終わった。
特急は、行き先板をシュープリー「キサラギ」行きに変え、再びシュープリーへと何事もなかったかのように戻って行った。
初めまして!あるいは、こんにちは!
利糸です。
こちらの作品から読んだという方がいたら、本編の方も読んでいただけると嬉しいです。
今回、とうとう短編集を公開できました!
公式設定集よりは、しっかりとストーリーや解説を出していますが、読まなくても本編には、影響がないものがほとんどです。
また、世界観が完全に違うパロディも投稿することがあります。キャラ崩壊もある場合があるので、その場合は、キャラ崩壊注意と前書きに書いておきます!
今後も様々なストーリーを不定期に投稿していこうと思います!
よろしくお願いいたします!