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戦うことが正義か  作者: 大島 梵論
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第二話 転生したらしい(1)

目を覚ませば、周りは血だらけだった。

どうやら電車が事故に遭って、そして僕はたまたまリュックサックがクッション代わりになったことで助かったのだろう。

目の前には血を吐いているもの、原形をとどめてないものまである。自分があまりにも冷静なのは、あまりにも異臭が凄いのでそこに自分が吐いたりしたら、自分の服がもう着れなくなるかもしれないからだ。


『服洗いたい』


と思いながら、スマホを取り出す。

時計が壊れていたので、今何時かだけを確認したかった。会社に送れたら、また上司に怒られる。事故を見越しての出勤とか未来とか何時間前に居ればいいんだ。多分、怒られない奴は会社に住んでる、それに違いない。

電源が着いたが、圏外だった。

そこで思ったのは、開けなかったショックよりおかしいなと思った。

割れている窓から光が入ってる。つまり、トンネルの中にいるわけではないから、圏外になってるのはおかしいのでは?別に、田舎に行っているわけではない。

僕は嫌な予感がした。


僕は窓から少しだけ顔を出した。


そこは高原が広がっていた。

僕は子供だましの小説を思い出した。

これは異世界転生なのでは。いや、多分そうだ。

もしものことがあった場合、最悪の想像をしてからそれにならないための行動をとるのが一番だ。

リュックサックを外に放り投げて、僕は投げた方向に向かって窓から飛び出た。


草原の上に投げたリュックサックをとる。

真っ赤に染まっている電車の下には、魔方陣のようなものが書かれていた。

僕は、急いで電車から離れて大きな石があったので、そこに隠れた。


そして、僕は仮説を三つ考えた。

一つ、転生して世界を救えと言う奴。

それなら、王様とか魔法使いとかが助けてくれないんだろう。

一つ、線路に魔方陣が書かれていた、

それなら、誰かしらが生きていて電車付近にいるはずだが僕側には居ないのだろう。反対側にいるのか?

一つ、神様の誤ってしまった系。

それなら、神様いるだろ。神来いよ。



普通なら、ここで絶望とかしてないといけないが、ここでは救助みたいに周りを確認しなければ僕が死んでしまうとかそうゆうものだよなと思ったからだ。


ふーと息を整える。


流石に、死体を見たから気分が悪いな。

もし、ここに怪物とかが居たら殺されるかもしれないからと思い、服を脱ぎ身体に着いた血を拭き取り、石より遠いがとれない距離ではないところに捨てるような形で置いておいた。

これで、転生してなければ変態でそのまま逮捕だろうなw



コツコツと足跡が俺の斜め先の遠い場所から聞こえてきた。

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