旅立ち
「……う…ううん」
夜が明け空が白み出す少し前、少年は悪夢にうなされて目を覚す。
いつもと変わらぬ、同じ目覚め。
決して、気持ちのいい朝とは呼べないが、これが彼の日常であった。
「また、あの日の夢か…これで何回目だろう」
連日連夜、夜毎同じ夢を見る。
百を超える頃には、数えるのをやめた。
悪夢から目が覚めてからは、夢の中の彼女に対しての喪失感の方が大きかった。
これが初恋と呼ぶものなのか、それとも別の感情なのかは分からなかった。
「また、いつかあの人に会えるかな…」
誰にともなく呟いた少年、サンは汗だくの身体を起こし、あの日に無くしたはずの“足”をさすった。
誰もいない薄暗い部屋を見渡した。
その部屋は異様であった。
周りは石壁で覆われ、窓は一つもない。
当然、外陽の光は一切届かない。
少年は日光を恐れ、暗闇の中で生活していた。
ベッドの脇に置いたランタンには、キノコが一つ入っており、薄らと発光している。
ランプタケという品種で洞窟の奥などに自生する稀少な品種だ。
ベッドから立ちあがり、仄暗い部屋を抜けると石畳の通路が真っ直ぐと続いている。
蝋燭すら灯っていない暗闇の中、彼は迷いのない足取りで進む。
突き当たりには重厚な木製の扉がある。
鉄のかんぬきを外して扉を開けると、光が薄らと差し込み、世界が鮮やかに色づく。
サンは目を細め、手にしていた外套を頭から羽織る。
扉の外に広がっていたのは、光降り注ぐ美しい森だった。
陽の光を遮るように蔓がトンネル状に続いている。
蔓に遮られた柔らかい日光が降り注ぐ、なんとも美しいトンネルだった。
辺り一面、鬱蒼と茂った森の中。
見渡す限りの原生林が広がっている。
色とりどりの花や自生植物が見え隠れする。
この人気の無い森の奥にひっそりと佇むように、この住居はあった。
木々の葉についた朝露を魔法でコップに集め、一気に呑み干す。
空を見上げた彼は、「今日は晴れそうだ」と眉をしかめ、苦虫を噛んだ表情で呟いたかと思うと、仄暗い部屋へと踵を返す。
「ぐえぇっ!」
寝室へと戻ると、部屋の隅で丸々と太ったカラスが心配そうにこちらを見つめて鳴いている。
これもまた、いつもの事である。
このカラスは、名をルロロという。
種族名はガーネットクロウという名の、鳥の姿をした精霊獣である。
ルロロとの出会いはなんだったか、遠い昔の出来事のようで、はっきりとは覚えていない。
記憶を探ろうとするが、薄い霧に包まれているようで思い出す事が出来ないでいる。
気づいたら、そばに居た。
そんな感覚であった。
いまや彼にとって貴重な友人であり、唯一の話し相手と言ってもいいだろう。
「大丈夫だよルロロ。今日は晴れそうだから、日が暮れてから外へ行こう。それまでは本でも読もうか。」
彼はルロロに声をかける。
ルロロからの返事は無く、かわりに静かに肩に止まってきた。
指の先さえも見えない程の暗闇に包まれた部屋の中で、躊躇する事なく、確かな足取りで、隅に設置したロッキンチェアーへと足を運ぶ。
どこに何があるのかは全て分かっている、そう確信した足取りだった。
ゆっくりと腰を下ろして、彼はまた、あの日の事を思った。
彼は、あの日を生き延びたのだ。
〝呪いと命を引き換えに〟
いや、現状からすると、正確には〝生きている〟とは言えないのかも知れない。
意識を失った後、目を覚ました時には、彼女イザベラはすでに立ち去った後であった。
気を失う寸前に頭の中へと直接響いた言葉がこびりついている。
「さあ、契約は成されました。
もう大丈夫。
これで貴方の傷は回復…いえ、改善するわ。
うふふ。
これで貴方の魂は、未来永劫、私のもの。
これからの生なる罪にバアル・アンデッド(不死者の王)の加護があらんことを…」
うっとりとした恍惚の表情を浮かべたイザベラは、どこか楽しんでいるような、妖艶な笑みだった。
それは、先程までの女神のような印象とは、まるで違っていた。
喩えるなら、長年の計画を成し遂げたかのような、満足気な表情に感じられた。
「そうそう、大事な事を伝えなきゃ。
これから貴方は、太陽から呪われる運命を背負うの。
私と共に生ならざるものとして“生きる”事になるわ。
まずは闇に身を隠して、その呪いを糧として力を蓄えなさい。
来る聖戦の際には、必ずあなたを必要とする時が来るわ。
その時まで…おやすみなさい。サン…ふふふ」
そこで、意識はぷっつりと途切れた。
あの日、目を覚ました時には、既に彼女は消えていた。
彼は自身の体を見て、五体満足なのに驚いた。
魔獣に喰いちぎられ、失った筈の足が存在するのだ。
痛みもなく、あの凄惨な出来事は全ては夢だったのではないかと期待したものだが…。
辺りを見回して、その期待は無残にも打ち砕かれる。
周辺に無造作に転がる魔獣の肉片と、自身の傍にあった、父の亡骸が、嫌が応にも現実に連れ戻した。
サンは声が枯れるまで泣いた。
あの凄惨な出来事から、もう十年が経つだろうか。
なんとか生きながらえたサンは、その後、村へと戻ったが、周囲の憐憫の視線に耐えきれず、村での生活は長くは続かなかった。
村人達も、彼の話を全て信じているわけではなく、魔物に襲われて父親が帰らぬ人となった事で気が触れてしまい、記憶が混濁したのではないか、くらいに思っていた。
平穏な日々に慣れ過ぎた農村には、魔族だの、呪いだのといった話は、余りにも無縁過ぎたのだ。
誰もが現実を受け入れず、彼には触れず無かった事とした。
だが、実際にイザベラに呪いをかけられたサンの体には、目には見えない変化が、徐々に、しかし着実に訪れていた。
まず変化に気付いたのは、怪我をした時だった。
怪我をしても、すぐに治ってしまうのだ。
これまで通り、怪我による痛みはあるが、軽い傷であれば、まるで時間が巻き戻るかのように、時間をかけて傷口が塞がるのだ。
しかし、その際に失った血液は失われたままのようである。
だが、流石に命に関わるような大きな怪我は怖くて試すことが出来なかったので、どれ程までの傷が治るのか、検証できないでいる。
もう一つの変化、それは肉体が年を取らないのである。
周りの村人達は、普通に年齢を重ねてゆく。
同年代だった友人も、背が伸びて大人になっていく。
だがサンはいつまで経っても若い姿のまま、あの日の姿そのままなのだ。
イザベラの言葉から察するに、サンの体は不死者となってしまったようなのだ。
これは流石におかしいと感じた彼は、村人に気づかれて不気味がられる前に、人里離れた森の奥へと姿を隠した。
そこは村の狩人でさえ滅多な事では足を踏み入れない地だった。この場所を選んだのには別の理由もある。
サンの体は徐々にではあるが、太陽の光に弱くなってきていたのだ。
はじめは、太陽の下ではけだるい倦怠感に襲われ、全身に力が入らない程度であった。
それが段々と悪化していき、今では日光に当たった箇所から黒い瘴気がでて、火傷のようになってしまう。
そのため、太陽を遮るようにアーチ状に育つ、翡翠銀杏が鬱蒼と繁ったこの場所は、彼にはうってつけだった。
アーチ状の翡翠銀杏のトンネルを抜けると、人目を避けるように洞穴がひっそりと佇んでいる。
ここが、サンの我が家である。
以前は、熊が寝床にでもしていた洞穴だったのだろうが、
今では住む獣も魔物もおらず、すっかり苔むしている。
洞穴の中は、日の光も届かず、静かでいい場所のように思われた。
だが、すぐに限界が来た。
地面は硬く、朝起きると、体中が岩のようにカチカチに固まってしまうのだ。
それに、夜毎現れる悪食百足やピンクスパイダーといった獰猛な洞穴生物と奮闘する日々。
やはり、人間にはふかふかのベッドと、侵略者などの外界から隔絶されたプライベートな空間が必要なのだ。
まず着手したのは、昆虫達の根絶と、徹底的な清掃である。
次に、洞穴の拡張と家具の設置。
昼も夜も、寝る間を惜しんで洞穴を掘り続けた。
夜になると、力が湧き出してきて、洞穴を掘り進めるスピードは格段に上がった。
これも、アンデッド化の恩恵なのだろう。
家具作りの知識は無かったが、村にあった廃材や使わなくなった家具を失敬して、自分なりに組み立てた。
その甲斐もあって、完成した我が家は、優しい木漏れ日が微かに溢れてくる最適な環境で、人の目から隠れて暮らすにもうってつけだったし、彼自身も非常に気に入っていた。
翡翠銀杏は秋になると、その名の通り翡翠色の実を沢山つける。
これがまた非常に強烈な臭いを発するのだ。
この匂いを嫌い、動物も魔物もこの時期になると、翡翠銀杏の木を避ける習性があった。
ましてや木の実を食べる者など皆無である。
だが、実は手間ではあるがいくつかの下処理を行えば、非常に美味な食料になるのだ。
王都では高級品として高値で取引されており、王侯貴族にも少数だが熱烈な愛好家が存在する。
森の猟師であった父から、その事を教わっていたサンにとって、翡翠銀杏は食料としてはもちろんの事、貴重な収入源としても重宝していたし、魔物避けとしての役割も大きかった。
日中外出をする際には、全身を覆う深緑色の外套を目深に被り、露出する手足には光属性の魔法を軽減するための呪符でぐるぐる巻きにする。
呪符は一度だけ王都に行った際、呪術師に頼んで魔力を込めて刻印してもらったものだ。
全身包帯男が、全身を覆う外套で身を隠す。
これでいかにも怪しげな男の出来上がりだ。
しかし、そうでもしないと太陽の光で身体がダメージを受けてしまうので仕方がない。
人目を避け、影にこそこそと潜む、包帯塗れのその姿。
これではまるで、ゾンビかマミーじゃないか。
かつて図鑑で見た、アンデッド属性の魔物の特徴と見事に一致している事に、一抹の不安を覚えた。
なるほど、これが太陽の呪いという事か…。
この十年間、自分なりに調べてみてわかった事だが、サンの元へ現れたイザベラという魔族は、かなり高位の魔族で、現在、魔王に最も近しい存在で吸血姫と呼ばれているようだった。
古の時代より、各地でいくつか似たような逸話が残され恐れられていた。
他にも、サンのように眷属となったものが、世界中に複数名いるという話だった。
眷属、同胞であり手下となる者を増やして、彼女は何を企んでいるのだろうか。
それとも、サンの元へ現れたのは単なる偶然で、単純に命を助けたかっただけなのかもしれない。
彼女の真意はようとして知れなかった。
他に解ったこととしては、サンに施された呪いのような魔術は契約魔法の一種で“眷属の契約”と呼ばれるそうだ。
〈眷属の契約〉
それは一部の神、もしくは高位魔族、他種族でも族長クラスにしか扱えない高等魔法である。
対象を自分の眷属とする事で、隷属を強いる事と引き換えに対象の命を書き換え、種族ごと生まれ変わらせる事ができる禁断の契約魔法である。
大抵の場合は主人の属性を受け継ぐ場合が多い。
例としては、月の女神アルテミスが神使として使役しているフェンリル ウルフが挙げられる。
フェンリル ウルフは月の神の眷属となる事で通常の狼族とは異なり、月の加護を受ける事でステータスを大きく上昇させ、人化の法も習得する事が出来る。
夜は、月の満ち欠けに大きく左右される反面、昼間は実力の半分程度の力しか出せない。
人間が扱える魔法で存在する、いわゆる“奴隷契約”というものの、上位互換に位置する。
サンの場合は、契約魔法により、イザベラの従魔となり、アンデッドとして新たに生まれ変わったという事だ。
彼女の言葉にあった、“バアル アンデッド(不死者の王)”というのは、どうやら古代言語のようである。
王というのは、神話に登場する神々の中でも特に神格が高いとされる12柱に冠する王の称号である。
神々の中でも、この世界を創設したといわれる12名の王、バアル。
その中の一柱である、バアル アンデッド(不死者の王)とは、“死者の国の王”であるとの記述を、古い文献に見つけたが、なにぶん古い文献のため、それ以外の情報はなかった。
そして、不死者となってしまったサンが、一番恐れていたのが、吸血鬼のように他人の血を欲するという欲求に駆られる事だった。
他者へ危害を加えてしまうようでは、本当に只の魔物と変わらない。
暫くは自身の変化について、注意深く様子を見ていたのだが、吸血衝動に駆られる事は無かった。
いずれは魔族の末端に加えられるべく、イザベラから召集などがあるのだろうか。
もはや、人間としての命は、あの時に失ってしまったのだ。
サンの体の変化は他にもあった。
どうやら魔力に目覚めたようだった。
この事に気付いた時には、魔法が使えるようになると心の底から興奮を覚えたものだが、森の奥に引きこもるサンには魔法について学ぶ術がわからず、独学で色々と試すしか方法が無かった。
魔法には属性というものが存在する。
それを理解した上で訓練をしなくては身につくものも身に付かない。
自身にどんな属性の適正があるのか分から無かった。
街へ行けば鑑定士や神官がおり、鑑定や神託を受ける事が可能だが、人間ではない事が知られてしまう事を恐れたサンは森から出る事が出来なかった。
初歩的な魔術書を手に入れては、様々な魔法を試した。
どれもあまりしっくりこなかったが、まともに出来たのが植物魔法と闇魔法だった。
花から生気を吸い取る“精気吸引”と、対象の影を縫い付け動きを止める“影縫い”だ。
精気吸引を行うと花は枯れてしまうが、食事一食分ほどの栄養を補給できるようだ。
不思議なことにそれでもお腹は減った。
影縫いは対象の影に実際に触れる必要があり、気配感知に優れた野生動物や魔物相手には気付かれずに接近する事は非常に困難であるため、ほとんど使用する事はなかった。
使えるのは油断している人間相手くらいだろう。
様々な変化がサンの体に訪れる中、見た目の変化がなかったのは幸いだった。
アンデッドの代表格であるゾンビのような風貌に変化していたらと思うと、正直ゾッとする。
太陽への耐性弱体化が進み、少しづつ変わっていく自分に、いつしか自我が無くなり身も心も魔物になってしまう日が来るんじゃないかと、怯えながらひっそりと生きてきたサンは、これまで色々な事を諦めてきた。
大好きだった日向ぼっこや、日課でもあった沢釣り。
そして、平凡な恋…。かつては結婚や家庭を夢見た事だってある。
あれから十年。
人目を避け、隠れるように森で生活をしていたサンは既に限界であった。
孤独に耐えかねていた。
人が恋しくて恋しくて仕方ないのだ。
趣味の一つである凝った料理も、一人で食べるだけではやはり味気ない。
同じく趣味である読書もまた同様である。
素敵な本に出会えた時、美味しい物に出会えた時、その喜びを誰かと分かち合いたかった。
降り注ぐ太陽の下、川べりに寝そべり友と語りあい他愛のない話をする。
そんな日常を取り戻したかった。
ついに彼はイザベラを探す旅に出ようと決心を固める事にした。
この十年で少しづつ準備はしてきたつもりだった。
大切な人を失うような、同じ悲劇を繰り返さぬために、森の魔物達を相手に鍛錬に明け暮れてきた。
今では街の冒険者も苦戦する、紫針熊を一人で仕留められる程に腕を上げた。
サンは村で生活していた頃、農産物を円滑に売買するために冒険者として登録していた。
その頃はまさか魔物を狩る事になるとは夢にも思わなかったが、その冒険者レベルは既に15にまで上がり、もはやこの森で敵となる魔物は皆無だった。
ギルドでの更新をしていないため、ランクは最下位であるジェードのままではあったが、着実に成長していた。
今後の旅や生活に役立つ薬草や植物の知識も身につけた。
食べられるものとそうでないもの。
人を殺せるほどの毒を持つ植物や生物についてや、様々な薬効を持つ回復薬の調合。
特に薬の調合は楽しく、日々の料理と等しく唯一の趣味といっても過言ではなかった。
それらが錬金術と呼ばれる技能である事を書物の知識で識った。
旅を共にする武器は、亡き父が残してくれた形見となるダガー。
太陽の光を軽減するための呪符包帯と深緑色の外套もある。
この日のために、日持ちする肉の燻製や干し魚、様々や薬草も拵えた。
「よし、準備は出来た!明日出発をしよう!」
強く胸に誓い眠りの床へついたのだが、なかなか眠りにつく事が出来ない。
明日からの果て無き旅路への不安からか、新たな冒険に興奮しているのか、自分でもわからない。
実際にイザベラに会ってどうしたいのか、自分でもまだ定まってはなかったが、率直に呪いを解く方法があれば聞きたかったし単純に会って話をしたかった。
何故、自分を助けたのか。
何故、他にも眷属を増やして回っているのか。
聞きたいことは沢山あった。
何よりもイザベラにもう一目会いたいという想いが強かった。
彼女の神々しい立ち姿を、美しくも妖艶な微笑みを思い浮かべる度にうっとりとした。
もしかしたら其の想いは眷属としての特有の感情で、犬が飼い主に対して抱く盲従的な愛情のようなものなのかもしれない。
………………………………………………………………
カンカンカンカン!!カンカンカンカン!!
「うわーーー!魔物だー!魔物が出たぞー!」
森閑と静まり返った静寂は、悲鳴によって切り裂かれた。
いつのまにか眠りに落ちていたサンは何事かと飛び起き、勢いそのままに外に飛び出す。
観ると東の空が赤く染まっている。
それは生まれ育ったワラビー村の方角だ。
赤い炎が立ち昇っているのが見て取れた。
火事?いや、魔物という声が聞こえた。確かに聞こえた。
普段と違う赤みがかった夜空を見て、以前魔物に襲われた記憶が蘇り、足が震える。
「大丈夫…もう以前の僕じゃない」
握り締めた拳に、力を込める。
「いるはずのない英雄を、助けを待ってる人がいるかも知れないじゃないか!」
震える膝を、握りしめた拳で奮い立たせる。
何度も、何度も膝を叩く。
自分と同じような悲しい思いをさせるわけにはいかない。
気付いた時には、旅立つために準備していたダガーと荷物を掴み、駆け出していた。
空では、ガーネットクロウのモリグが、「ぐぇぇぇっ!」っと、威勢よく一声鳴いた。
遠くからは、村の緊急時を告げる鐘の音がカンカンと急かすように鳴り響く。
サンの冒険の旅路が今、幕を開ける。
これは太陽の呪いを受け、不死者と化してしまった青年が、人々を救うべく悪戦苦闘する冒険の日々を綴った英雄譚である。
「この呪われた力で、僕は誰かの英雄になれるだろうか」
【冒険者ギルド】
世界を救った伝説の英雄が発端となり設立した組織。
世界中の主要都市に支部が存在しており、各国の干渉は受けない独立した組織である。
国家間のトラブルにも干渉される事はない。
各国を自由に通行出来るライセンスを発行している。
ランクは最高位からダイヤモンド、サファイア、ルビー、アレキサンドライト、エメラルド、トパーズ、クリスタル、パール、ガーネット、アメジスト、アンバー、ジェードまで12階位ある。
最高位のダイヤモンドは世界で7名、サファイアは12名しか存在していない。
そのため、あまりの高額な報酬にも関わらず、世界中から依頼が殺到している。
ランクを上げるためには、困難なクエストをこなしてギルドに功績を認められるか、レベルがあがりステータスが上がる事で、カード更新時に自動的にランク付けされる仕組みとなっている。




