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第9話〜君の事はもう絶対に忘れない〜

「うわぁぁぁぁぁぁ! 死にたくない、死にたくない! これ、どうやって着地するんだよーーーー!」


愛地達が居る場所、高度5000m。


「私飛べるから、一人ずつ抱えて着地するってのはどう〜?」


「それだ! 楓が飛べるっていうツッコミは、後にして、楓、早速やってくれ!」


「ダメですよ、愛地さん! それじゃ往復する時間が足りません!」


「モモ様の言う通りですね。それじゃ、全員は助かりませんね」


「おいっ! ザイザル、全てお前のせいなんだから何か策はないのかよ!?」


「そんなのありませんよ……てへっ!」


「てへっ! じゃないわぁぁぁ!」


高度3000m


「本格的にやばいくなってきたね。早く策を考えないと、誰も助からないよ」


小豆先輩も、やばいと冷や汗をかいている。

あの冷静の小豆先輩が、焦っているのだから本当に策が無いのだろう。

皆が、焦っている中楓が口を開けた。


「じゃぁさ、愛地があの魔法を撃ってその衝撃波で助かるんじゃない?」


「無理ですよ、カエデ様。アイチ様は、リトルなんです……」


ザイザルの、言葉に驚いていたのは楓と、小豆先輩だった。


「え……うそっ……愛地が最弱の職業に就いてたなんて……」


「ほ……本当なのかい? 愛地君……?」


「本当だよ……」


むっちゃ驚いた顔をしている2人。そんなに、驚く事なのか? という疑問より、恥ずかしい気持ちの方がいっぱいだった。


「うるせぇ……! リトルは、運があれば最強職なんだよ!」


「アイチ様の運は、-9999ですけどね〜……プププ!」


「お前、ぶっ殺してやる!」


高度1500m


「そんなことよりっ!どうしますかこのままでは、死にますよ」


モモさんがイラついてる顔で喋った。

それは、イラつくだろうこんなに死ぬって状況で、ふざけてるなんて。


「じゃ、ザイザルが魔法を撃つのはどうだ? 巨人も出せたんだし魔法だって撃てるだろ」


「いやぁ〜、さっき巨人召喚したせいで魔力がもうないですよ」


「「「使えな……」」」


女性陣はザイザルに失望している目で、ザイザルを罵った。


「だって……逃げるためにはあれしか方法が無かったんですよぉぉぉぉ!」


高度1000m


「はぁ〜。もう諦めますか……。あーあ、死ぬんだったら、貯めてるお金全部使って、お姉さんにムフフなことして貰えば良かったなーー!」


「おい! ザイザル、お前キャラ崩壊してるぞ!」


「私も死ぬ前に愛地君の内蔵をもう1回見たかったよ……」


小豆先輩の物凄い言葉に、背筋が凍った。


「私も、心残りがあったのですが……ここでおしまいです……」


「私は、皆と友達なれたと思ったの……! もうお別れなんて……悲しいよ……!」


ザイザルの、キャラ崩壊を切っ掛けに皆が諦めモードに入ってしまった。


高度500m


「くっ! 最後の賭けに出るか! 行くぞ! ファイア50連発!」


「ファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイアファイア」


「これが火事場の馬鹿力か……物凄い早口で言ったな。ま……運が悪かったな……てへっ!」


まだ、助かるかもしれないと皆が期待を込めて見ていたが、魔力を使い切ったと言ったら皆の目の光は消えていった。

だが……その中でまだ、あきらめていない奴がいた。


「ワォォォォーーーン」


大きな声で遠吠えをした奴がいた。それは、俺達の上から物凄い勢いで落下してきていた。

その奴の周りから魔法陣が形成され、奴の口から業火が出された。


「ミケラン……? ええぇぇぇ!?」


その犬から、繰り出された業火は俺達を通り抜け地面に辿り着いた。

その瞬間、物凄い上昇気流が出来上がり、俺達の落下のスピードの、急激に下がった。

他の皆は助かったと思い喜ぶ顔をしているが、俺は分かっていた。

このスピードで、この高さなら俺は死ぬと。


高度15m


「ワォォォォーーーン!」


2度目の咆哮。今度は魔方陣を形成せづ、口から炎を出し、俺の落下の数倍以上の速さで落下してきた。

そして、俺のお腹の下に来た。


「ワォォォォーーーン 」


3度目の咆哮。また、口から炎を出しそのお陰で俺の落下スピードは激減し、ゆっくりと地面に降りた。


「ミケラン……ミケランンンン! ありがとーー! 死ぬかと思ったぁぁーー!」


俺は泣きながらミケランにハグをした。俺は、初めて死ぬという恐怖味わった。

俺はそれに耐えきれなかった。


「ワン!」


「ミケランちゃん助けてくれてありがとー!

私からの、お礼だよ〜。ぎゅゅゅー」


楓がミケランにハグをしている。こんな時になんだが、俺もハグされたい。


「ぐすっ……この魔獣、愛地様より使えますね」


ザイザルが、涙を零しながらミケランに土下座している。

ザイザルのキャラって、これがナチュナルなんだ。


「ミケランさん、ありがとございました。私からもお礼のハグです」


「そうだね。 私もミケランさんに、ハグをしようかな」


あんな可愛い、人達にハグされるなんて……。


「ミケラン……お前……主人公より主人公してるよな」


「ワン……?」


そんな事をやりながら、俺達は近くの川に移動し野宿する事にした。

ザイザルが言うには、森からは数100kmは移動したらしい。




「いやぁ〜見渡す限り草原なのに、いい感じの川があって良かったな」


「アイチ様は、本当に馬鹿ですね。この国エラスラン王国は、王都へ近づくにつれ草原も増え、川も増えていきます。

見渡す限り草原なら、王都の近くに居るという証拠ですよ。川を探そうとしたら、そりゃすぐ見つかりますよ」


こいつ俺のこと無知から、馬鹿へと、グレードアップしてやがる!


「ほら愛地〜! 愛地も魚捕ろうよ〜」


楓が川の中で、ご飯用の魚を持ち上げながら、呼んでいる。

うん……あんな激流の川の中に入ったら、死ぬよ……。


「い、いや俺は遠慮しとくよ。その仕事は楓にしか出来ないよ」


「私にしか出来ない……? 何かやる気出てきたよ! 任せて! 100匹ぐらい捕ってくるよ!」


褒めたら率先してくれる楓、優しいのかちょろいのか……、


「そういえば小豆先輩と、モモさんはどこ行ったんだ?」


「あー、あの二人には周辺に人が居ないか見てもらってます。あの二人は隠密行動に長けていますからね〜」


確かに、あの二人の隠密行動は凄そうだな。

特にモモさんの速さはやばいからな。


「で、俺達は魚を焼くための、流木を取っていると……。地味過ぎない?」


「地味ですけど、私達にはこれしか出来ないんですよ」


流木を拾いながらザイザルは言った。だが、ザイザルは何かを言いたそうな雰囲気だった。何故ならば、さっきから俺の所を凄いチラチラ見てくるからだ。


「はぁ〜。何か、俺に言いたい事でもあるのか?」


「実は……」


ザイザルが何かを言おうとした瞬間、小豆先輩達が帰ってきた。


「周辺には、誰もいなかったよ。これで安心して魚が食べれるね」


「そうでしたか。まぁ、流石に私達が王都の近くにいるとは誰も思いませんからね」


ザイザルはさっきの話はなかったように、小豆先輩と話をし始めた。


「愛地さん、大丈夫ですか? 半分木持ちますよ」


「ああ、ありがと」


「そういえば、聞きたがったんですが、何故王都の近くに来たんですか? 」


ザイザルが小豆先輩に言った言葉。俺も何故、王都の近くに来たのかを知りたい。


「それは……」


「あーー! 皆集まってるね〜! 私頑張って魚を100匹捕ってきたよ〜!」


小豆先輩が喋ろうとした瞬間、丁度楓が帰ってきた。


「木の準備も出来たし、ご飯を食べながら話すとしようか」


「そうするか。それより楓……本当に100匹釣ってこなくていいからな、そんなにいっぱい食べれないから、川に返し来なさい!」


俺が、お母さん風に言ったらザイザルが後ろで静かに笑い出した。


「お母さ〜ん、残った魚は、私が全部食べるよ〜!」


「嘘をつかないの! こんなに1人で食べれないでしょ!?」


「いや、本当に食べれるよ?」


ーー30分後ーー


「楓……どんだけ食うんだよ……」


あれから俺達は、ミケランの助けもあり、焚き火をし魚を焼いて食べた。

凄い、魚は美味しかったがその美味さよりも楓の食べっぷりの方が衝撃的だった。


「いあ、全部たうぇるよ?」


「うん……分かったから食べながら話すのはやめような?」


ミケランが一瞬で魚を焼き、楓が一瞬で食べる。これをずっと繰り返しいる。1人と1匹が、どちらが食べるのが遅れるか、焼くのが遅れるか、戦い始めている。

その姿に小豆先輩とモモさんは魅入り、ザイザルはその食べている量を見て引いている。


「しかし、ミケランって本当に魔獣なんだな」


「アイチ様は本当にどんな環境で、生きてきたんですか!? 黒い毛と、白い毛のの生き物は、全て魔獣ですよ。

ミケランさんは、極稀にいる白黒魔獣ですね」


やっぱりこの世界の常識だったのか。早くこの世界の常識を覚えないと一生馬鹿にされるな。


「ミケランちゃん、魚焼いてくれてありがとね! 凄い良い焼き加減だったよ!」


「ワン!」


そんな話をしている中、楓とミケランの戦いは終わった。今回は引き分けだろう。

そんな中、小豆先輩が喋り出した。


「食事が終わったから、何故私達が王都に向かっているか話そうか」


話をする小豆先輩が、真剣な顔になった。

それをきっかけに、俺達も話を聞く体制になった。


「私達の目標は魔王討伐っていうのは、いいかな?」


「やはり、このパーテイなら魔王討伐っていう目標は当たり前ですよね。仲間になった時点で覚悟はしていました」


モモさんは、魔王討伐に反対すると思ったんだけどな。だが流石に楓は、元魔王軍に居てし反対だろうな。


「うん! 私も魔王様討伐したいしね!」


はい、予想外でした。


「愛地君は、当然賛成だよね?」


「いや……俺は……やめようかな」


凄い顔で楓と、小豆先輩が驚いてるよ!

あんな顔、俺見たことない!

モモさんは俺の話を聞いた瞬間、下を向いて顔が確認出来ない!


「愛地さん……魔王討伐賛成しないんですか……? 」


モモさんが暗い声で喋ってきた。今までない暗い声でだった。

俺は、モモさんの疑問に率直に答えた。


「俺弱いし、正直に言えば足でまといだし、ゴブリンの攻撃受けて分かったけどあれ、本当に痛かったし……」


「そんなことありませんよ!」


「えっ!? ちょっモモさん!?」


モモさんがいきなり俺の方へ近づいてきて、手を握ってきた。それも驚いたが、それ以上に、桃さんが泣いている事に驚いた。


「愛地さん……は、ミリアの街を守ってくれました! 例えリトルでも、アイチさんはこの中の誰よりも強いですよ! 私は愛地さんと一緒魔王を倒したいんです!」


だが、何故か俺はこの光景に既視感を覚えていた。この光景……俺が転生する前にあったこと。


「もしかして栗林桃(くりばやしももも)さん……?」


「やっと……気付いてくれましたか? そうです栗林桃です! 」


俺は桃さんだと気づいた瞬間恥ずかしくなった。あんなに、学校で桃さんを守ると誓ったのに俺は桃さんだと知らずに桃さんに守ってもらっていた。


俺は少し考え、覚悟を決めた。


「桃さんに言われたら、しょうがない。魔王討伐? 桃さんに、頼まれたら断る理由がないよ」


桃さんが満面の笑になった。恥ずかしい反面、可愛すぎだろと思う気持ちの方が大きかった。


「桃ちゃんだったの!? 気付かなくてごめんね。しかも、愛地を説得してくれてありがと〜!」


「栗林桃さん……名前は知っていたが顔を見てなかったから、知らなかったよ。って事は貴方も、こっちの世界に?」


「はいっ! そうです。転生した5人の1人です」


ふと、ザイザルの方を見てみたらザイザルは泣いていた。泣く要素なんて全くなかったのに何で泣いているの!?


「後ザイザル君も、魔王討伐手伝ってもらうことになってるから」


「ぐすっ……そうなんです。私も魔王討伐を手伝う……? いやいやいや私はそんなの聞いてませんよ!?」


「いや、契約書に約1日私達をサポートするって書いてあったでしょ?約1日の、約はどれくらい長い約なんだろうね?」


「そんなの反則ですよ! 私は、絶対に魔王討伐なんてしないですよ!」


「でも、この世界の契約は?」


「絶対だよ! ちくしょーーーーーー!」


最後のら辺の事を見ても皆さん良く分からないと思うので、簡単に説明します。渡部愛地は桃を、守ると誓っているので桃が魔王討伐を行くと言ったら守るために魔王討伐に行きます。そんな関係です。


はい。最近の悩みは、中身が満足できませ

ん。書き方が分からなくなってきました。

上手い人小説を見ていても、何でこんなに上手く書けるか不思議に思っています。

アドバイス誰か下さい………お願いします。

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