プロローグ
そう遠くない未来。
月からウイルスが地球に持ち帰られた。
未来、という意味を込められて「Fウイルス」と名付けられた。
国立で研究所も出来るほど期待されたウイルスだった。ガンが一瞬で治るのでは、難病も治るのでは、とさまざまな憶測が飛び交った。
しかし、現実はそれほど甘くない、といえば分かるだろうか。恐ろしい生物兵器だった。研究者のほとんどがウイルスに感染し異形の生命体に変化した。政府はそれを「FB」(future beast)と命名した。
政府は出せるだけの戦力を出し対抗した。だが総攻撃も虚しく弾かれ軍隊は壊滅。
街の崩壊が進む中、残された研究員たちは研究をすすめた。結果として3センチほどの機械的な球体ができた。それは「Fコア」と名付けられた。
Fコアは投与することによって人体の細胞と著しく結合しその部位が硬質化、術者の思い通りの形に変形し、さらにはFBに唯一対抗できる武器となった。
研究が進められFコアの投与対象は10代から20代の男女と分かった。Fコアの量産体制が整っていないため現時点で適応した4名投与される男女がきまった。
投与されるコアは2つ。背中に一つと任意の箇所に一つ。
こうして男女4人のFB対抗組織、「A.T.」(Attack Transformer)が出来上がった。
どうも。作者です。
昔から体の一部が変形して攻撃……という設定に憧れ、このような作品が出来上がりました。
これから不定期連載していきます。
ここでこれから出てくるメインキャラ4人の説明でも。
黒間柊哉
本作の男主人公。見た目もそこそこな少しテンション低めの高校生。やる時はやるが信条。任意のコアは右腕。年齢は18。
高崎彩音
女主人公。柊哉の幼馴染み。一度決めたら突っ走っていく性格。おとなしいときもあるが危機に瀕したら人一倍力を出す。任意のコアは左腕。年齢は17
鈴鹿燐
大人な女性。冷静な判断で危機を切り抜ける。A.T.の最年長。任意のコアは右足。年齢は20。
鬼月大牙
喧嘩っ早い性格。見た目に反し、仲間思い。A.T.の最年少。任意のコアは左足。年齢は16。
こんなところですが、まだまだキャラが固まってません。(汗)
これから登場人物とともに作者も成長出来たらと思います。
ではまた次回!