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結局あれから何度か声をかけても返事はないので諦めて家へ帰った
あれはいったい何だったのだろうか
触れない、となるとやっぱり幽霊とか?妖怪とか?
いやでも私今までに幽霊なんて見たことなんてないんですけど!?
お風呂で今日の出来事について考えていたらつい長風呂をしてしまった
「う~。のぼせた…気持ち悪い」
ベットで休もう、と思って自分の部屋のドアを開けた
「こんばんは~」
見知らぬ男がベッドに座ってにこやかに手を振っている
開けたドアをバタンと閉める
何!?誰?変質者!?
ああ、これは幻覚か!慣れもしない長風呂なんてしちゃったからだな~
もう一度部屋のドアを少しだけ開けて中を覗いてみる
やっぱりいる…何かいる…
何でかちょっと嬉しそうにこっちみて手を振ってるんですけどー!
ん?
あれ?
今日倒れてた人に似てる……?
意を決して部屋に入る(私の部屋なのに何で私が意を決してはいらなきゃいけないんだ)
「こんばんは」
「こ、こんばんは…。ええと、ここは私の部屋なんですけどドチラサマデスカ」
「やだなあ、今日会ったじゃないか」
キラッとした笑顔で答える男
やっぱりこの人あの時倒れてた人?