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天使の買い目  作者: pureko
15/25

みかと母

家に帰ってきたみかが玄関前で立ち止まる



・・この時間だとお母さんはまきおを塾に連れて行ってる時間だな・・・ま、帰ってから


見せよう・・




ドアを開け家に入ると





え!・・お母さんがいる! それも台所で晩ご飯を作ってる




「たっ、ただいま」





「・・・おかえり」





・・・なんかちょっと元気がなさそう・・でも、いいか、いま言おう・・





「あっ・・あのさぁ、・・この間、テストがあったんだ・・・でさぁ、これ・・結果」





と言ってテスト結果をテーブルに置いた





お母さんはごはんを作りながら言った





「・・うん、あとで見とくわ」





「うん、わかった」




と言って階段を上がり自分の部屋に向かった





階段を上がりながら思った





いままでのわたしなら、「あとで」なんて言われたら絶対キレてる・・でも、



いまはなんとも思わない・・ナゼ?





部屋に入りベッドに寝っ転がる





・・テストの結果には満足してる・・自分でもよくできたと思う・・それだけでいい・・



次もガンバろ・・と思うっていると



「すごいね、みか」




突然、声がして驚いて起き上がる





「・・お母さん?!」





「すごいよ・・みか・・まきおもだけど・・あなたたち成長したのね・・」





と言ってお母さんの目から涙が落ちた





・・・・え?





「まきおがね、塾、やめるって言い出したの」






「まきおが?・・・」






「あの子、パティシエになりたいんだって・・笑ちゃうでしょう」





・・・そ、・・それは笑える・・





「塾が終わったあとずっとケーキ作りの本読んでたんだって」






「・・・う・・・うそ」




「わたしが一人空回りしてたんだね、勉強!勉強って、でもその間にあなたたちは




成長して・・自分のやりたいことを見つけたり・・塾にも頼らずこんないい点とったり・」




「お母さん・・・」




「もう口出しはしない、あなたたちを暖かく見守っていく母親になる、お母さんも



成長しなくちゃ」





「おかあさん、わたし、また勉強がんばってみる、自分の力でやってみる」





「わかった・・・いままでごめんね、いやなお母さんで・・」





「いいよ、もう」





「さっ、ごはんできたし食べよっか」





「うん!」



わたしはお母さんについて階段を下りて行った















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