思イノ音色・序章 『思音』~交わることのない歴史~
こんばんは。
言ノ葉 寿詩です。
今までお世話になった皆様、
この物語から読んで下さる皆様。
これからもよろしくお願いします。
ただ……、
こっちはあまり進まないかもしれません……。
まだ、本編も終わっていないので……。
たまーに、こっちも進めます。
では、改めて、これからも
よろしくお願いします。
旧約『龍神ノ書』
今ハ昔。
戦火ハ絶エズ、国ガ国ヲ滅ボシ続ケル時代。
ソノ中、他ヲ寄セヌ二ツノ一族有リケリ。
一ツハ、神ノ子デアリ万華鏡ノ血ヲ持ツ『美神』
一ツハ、龍ノ子デアリ幻想ノ血ヲ持ツ『涼風』
二ツノ一族モ永キ時ヲ争イ続ケテイタ。
アル時、龍ノ子ノ一人ガ神ノ子ニ殺サレル。
『涼風』ハ弔イ、泣キ、怒リ狂ッタ。
長ハ、旗ヲ掲ゲ、
ソシテ、剣ヲ手ニ取ル。
運命ヲ創ッタ神ヲ殺ス為ニ。
『神の子』の美神。
『龍の子』の涼風。
圧倒的な霊能力である、『血界』。
その力を用いて、
何百年と争い続けた、両一族。
前者は、一代二子。
敵対者には容赦のない、一族主義。
後者は、多種混合。
様々な交易相手のいる、共存主義。
そんな、コインの裏表のような『敵』。
交わることはない。
『勝ちの表』、
『負けの裏』
それだけ。
ある時代、両一族に『歴史上最強』と評される者が生まれる。
神人の名は、
『美神神羅』。
龍人の名は、
『涼風龍覇』。
個を重んじる美神は、
最恐の『血界』。
和を重んじた涼風は、
彩高の『人脈』。
孤独だが、最強の才能と、
平凡だが、最高の繋がり。
二人の戦いは史実として残っているが、
どちらが勝ったかは不明。
そのため、両一族の争いは続いていた。
そして、
神人の一族には、一人の少女が生まれた。
美神は、たった一人を除けば、全員が『女性』として生まれている。
彼女も例に漏れない。
神人の名は、
『美神思音』。
『万華鏡神血界・概念マリオネット』の契約者。
そして、
世界に五十人弱しかいない、
『特異神託・魅了』の持ち主でもある。
手数の多さと、
条件さえ満たせば、
『勝ち』となる絶対的な『神託』が武器だ。
この物語は、
『涼風晶柳』が生まれる前、
両親である、
『美神思音』、
そして、
『涼風一志』の、
未だ、完成しない、
未完成な、おとぎばなし。
ご精読ありがとうございました。
しばらくは、本編を進めたいと思います。
申し訳ありません……。