第1話 旅の始まりは唐突で!?
まずは開いて下さり、ありがとうございます!!正直、まだ中学生なのでよく分からない気もしますが、妄想と小説を読むことが好きなので、書いてみました。どうか、続けて読んでください。
私の名前はマリアンヌ・フローレンス。
私は今、森の奥深くに呆然と立ち尽くしている。
しかも、一人でです。
15歳になりたての少女が、一人で森の奥深くに立っている。なぜ、そんなことをしているのかですって?
それは、私が聞きたいですわ!!
いえ、確かにお父様とお母様に昨日ご説明いただきましたが、
まだ納得はできていませんでしたのに、なのに・・・・
突然過ぎますわ!まだ、ご説明を頂いてから1日も立っていませんのに…。
それは、過去に遡ります。
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私は、自分で言うのも何ですが、宿敵どうしであるはずの魔王と帝国ルレンシアの第一王女の間の子です。
まぁ、属にいう愛の決勝というものですわ。
しかし、二人が結ばれたことは当事者のお母様とお父様。
私と、両親がそれぞれ信用している重臣と世話係だけですの。
だから、私は隠し子として、人里からも魔物の里からも離れたとこで過ごしていました。
もちろん、お父様とお母様もそんな簡単に会うことはできず、
お父様の能力、そして人間の中でも天才と呼ばれているお母様の能力が合わさり、徹底的に証拠を隠滅して時々こっそり会っています。
前に一度だけ、
「こんなにたまにしか会えなくて、お父様もお母様も寂しくないのですか?
どうせなら、魔物も人間も理解し合えるということ、そしてその一例としてお父様とお母様が結ばれていることを公表すれば、よろしいではないですか!
そうすれば、こんなにこっそり会わなくても大丈夫でしょ…。
私はもっと一緒に過ごしたいです。
もっといっぱい遊びたいです‼」
まだ、幼かった私はとにかく両親と一緒にいたかった。
周りからこそこそと隠れて生活することに耐えられませんでした。
それに、魔物と人間が争っていることを見たことがなかったため、魔物と人間は憎しみあっていると言われても納得していませんでした。
そんな私の心の叫びに、お父様は
「確かに寂しいよ。
・・・確かに、お前の言うとおり世間にこのことを公表して、周りが好意的に取ってくれれば会うのは簡単になるだろう。
お前とも常に一緒にいられるようになる。」
「なら─」
私が反論しようとしたところで、今度はお母様が話し始めた。
「でもね、マリア。
周りが好意的に捉えてくれないから問題なのよ。
私は人間の国の、それも大帝国の第一王女。
いずれは女王の座について、人間の代表に立たなければならないの。
これの意味が分かる?
人間の代表が魔王と結ばれてるなんて世間が知ったら、私達は殺され、再び大きな戦争が起こる可能性もある。
私達2人の都合に世界を巻き込めない。
そう、仕方のないことなのよ。
私達の関係を好意的に捉える人なんて人間側にも魔物側にも数える程しかいないのだから・・・・」
予想外に凄く重い返答が返ってきて、私は何も言えずただ黙るしか無かった。
疑問は多かったが、それをも認めさせないぐらいの重みが両親の言葉にこもっていた。
そして、昨日。
私の15歳の誕生日で、家族皆がこっそりと集まったとき、両親がいきなり爆弾発言をしてきましたの!
「「マリア、誕生日おめでとう!」」
「ありがとうございます。
お父様、お母様。
無事、こうして無事に集まりこの時を過ごせていること幸せに思いますわ。」
「うむ。そうだな。
そしてだな、マリアお前も15歳になったわけだ。
だから、・・・・・・・・・・・・・マリア!!
お前は旅に出なさい。
魔王と女王の娘と分かっても簡単に殺られない強さをつけるために。
幸い、お前は私の能力と母親の能力のほぼ全てを継承しているし、魔力も多ければ力も強い。
今はまだまだ未熟だが、実践を積めばしっかり強くなれる素質を持っている。
それに、今現在も特訓してきたおかげで弱いと言うわけではないしな!」
その場に広がる短い沈黙。
「・・・・・・・・・・・・フェっ!?・・・え、えっ!!!」
気が付けば私は声を裏返しこんな事を言っていた。
いきなり旅!?
確かに多少は訓練をしているとはいえ、まだ実践を1度もしていない15歳の少女に!?
言葉は理解できる。
理解できるのだが、理解できるがために逆に混乱する私。
目を白黒させながら動揺している私を見たお母様が
「大丈夫よ。
あなたは私達の長所と特徴を引き継いでるから、よほどのことがなければ死なないし。
半魔人なんて分からないわ。
武器や防具は私達が準備するし、スタートは森の中だから、あなたは覚悟だけ決めなさい。
大丈夫‼なんとかなるわ。」
この方々は、その自信はどこから出てくるのだろう。
疑問すぎた。
そもそも両親は私の訓練の様子なんて見ていない。
いまだに世話係のオディールに勝てないのに。
この方々は、私のことをなんだと思ってるのか。
私は助けを乞うような目でチラリとオディールを見たが、
笑顔で返されてしまった。
ぐっ…。
何も言えない。
そんなことをしているうちに、
「あら!
やだわ、私ったら。
時間を忘れるなんて。
ごめんね、マリア。
私とお父さんもう帰らないといけなさそうだわ。
次はいつ会えるかは分からないけど、ちゃんと見守ってるわ。
あなたは一人じゃない。
これだけは信じてね。
じゃあ、またね。頑張れ!」
と言って、帰られてしまったのだ。
私は大きく悩み考えながら、その日は就寝した。
オディールが何かいつもよりせっせこ動いていた気がしたが、混乱中の私はあまり気に留めなかったのだ。
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そして、目を覚ましたら森の奥深く。
これが、私が今一人で森に立ち尽くしている理由です。
ご理解いただけましたか?
いきなりすぎると思うのは私だけでしょうか?
こうして、魔王の令嬢。
その名もマリアンヌ・フローレンスの
旅が幕をあけた。
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ステータス
名前:マリアンヌ・フローレンス
性別:女
種族:半魔人
称号:魔王の娘
加護:魔王の加護
レベル:48
魔法:全属性魔法(火、土、水、風、雷、草、氷)Lv6
生活魔法Lv4(魔法系はLv10がMAXです。)
能力:身体強化、思考加速、詠唱破棄、知恵袋、剣聖
ステータスは無視して下さって結構です。書いていますが、何となくで書いていますし、よく分かりませんので。変更するかもしれないので、あくまで目安です。