決意の夜
どんどん更新が遅くなるのが本当にお詫びします……
ただ、前回の更新で言ったように今月中に完結まで書くと言ったことは守りますので最後までお付き合いお願いします。
結局、その日、真白の祠を探しに行ったが暗い砂浜では簡単には見つからず、また明日、探すことにした。夏休みはまだ残っている。どうせ部活もバイトもしてない、時間はある。
けっして小さい浜辺でもないが、大きくもない。夏休み中には見つかるはずだ。
一度、家に帰ると楽が既に帰っていた。電話が何だったのかを聞かれたが、何でもないと誤魔化す。本当に何も覚えていない様子の楽を見て、友達になろうと言って握手していた二人の姿を思い出して、悲しい気持ちになる。また、こいつらを会わせてやりたい。真白を忘れた事は楽に責任はない。俺がまだ覚えていられた事にはきっと意味がある。諦めるなという神が、真白が言っている気がする。
楽に少し話した後は、いきなりどこかへ行ってしまった謝罪を電話で琴音にした。相当お怒りのようで、しばらく話を聞いてくれず説教された。真白についても楽と同じく誤魔化したが流石に楽より少し怪しそうにしていたが、あまり深く聞いてはこなかった。
結局、今度、お詫びする事と、もう一度、軽音の練習をする事を念押しされて許してもらえた。鈴音にも中途半端に電話を切ったことを謝っておいて欲しいと伝えて、琴音との電話を切った。
疲れた
携帯をベッドに放り投げて一緒に倒れる。頭が痛い。痛い気がする。
今までも真白が関わるとわけのわからない事が多かったが今回は情報量も理解も全て自分を置いて行った感じだ。
纏まらない思考は放っておいて目を瞑る。どうせやる事は、一つしかない。真白を見つけ出す。それだけ。
記憶が残っている俺にしか出来ない事で、やらなければいけない事。何も出来ない俺にやっと真白に何かしてやれる。
今度こそという覚悟を決めて。その日は眠った。