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バーベキュー

ちょっと中途半端な終わりですが今日少し忙しかったのでお許しを……

毎日投稿すると言って一週間、すみません、もう一度隔週3話投稿にさせていただきます。また毎日投稿を始めると思うのでその時はまたよろしくお願いします!

水鉄砲のバトルで体を動かした俺達は疲れさらに腹が減っていた。

そこにおっさんが用意したバーベキューの肉や魚介、野菜が焼ける音がさらに食欲を刺激し、焼けるのを今か今かと待ちわびていた。

真白でさえ網の上から目を離そうとせず、楽は何度も涎が垂れそうになっていた。

俺もこいつらに違わず、焼けているところを見ながら腹を鳴らしていたのだが……

焼けそうになっている肉をひっくり返す。

おっさんに頼まれて焼く役を二人で担っていた。

「ほら、焼けたぞ!お前ら!」

おっさんが肉や魚介をそれぞれの皿に配っていく。

ああ、俺も食いたい……

などと思っていると俺の網も焼き物が焼けてきた。

「こっちも焼けたぞー」

しぶしぶ焼けた事を伝える。

「悪いわね~幸一」

全然、悪いと思っている顔をせず琴音は肉をとって食べた。

「んーんまいわね!」

このやろう……

ここぞとばかりに俺の目の前でわざとらしく旨そうに食いやがって……

「俺が焼いてるから当たり前だ」

「おい坊主!次の焼け!」

気づいたもう網の上には何もなくなっていた。

「はいよ」

まぁ確かにこういう場合は年長者がやるべき何だろうし、おっさんも俺以外に頼みづらいのもわらるのだが。

まぁ年長者って言っても琴音と同じ年だし、鈴音は一つ、楽は二つ違いで大した差はない。

真白は何となく見た目や言動から年下のように扱ってしまっている。

んーそれにしても腹が減った。焼けたものが目の前にあるぶん余計に腹が減っている気がする。

まぁちょっとつまみ食いすればいいか……

何て思っていると

「兄ちゃん、兄ちゃん」

楽が焼いている横に皿を持ってやって来た。

「ん?どうした楽?」

「兄ちゃん全然食べてないと思って取ってきたぜ!」

こいつ何ていい妹なんだよ……

バカだ何だ言っていたけど優しい子に育ちやがって!

感動するバカ兄だった。

「今、手が離せないから食べさせてくれないか?」

「わかったぜ!」

こいつに反抗期ってないんだろうか?

「はい、あーん」

言われたとおりに口をあける。

「むぐっ」

モグモグ……

玉ねぎか。んー丁度いい焼き加減!辛さがほどよくとれた玉ねぎの甘さが口に広がってくる!

「はい、あーん」

「むぐっ」

モグモグ……

エリンギだな。ホイルに包まれ香ばしく焼き上がり、香りが口から鼻に抜けるようだった。

「はい、あーん」

「むぐっ」

モグモグ……

ピーマンか。口の中に苦味が溢れてくる。んー正直あまり好きではないのだが……というか

「お前、嫌いな物を食べさせてるだろ?」

「……………………」

楽は顔を反らしている。正直、玉ねぎをくれた時点で予感はしていた。

「一番いい肉やるから口開けろ」

「マジで!」

嬉しそうに口を開ける楽

すかさずそこに楽の一番嫌いな椎茸を突っ込む

「もごーー!!?」

吐き出さないように頭を押さえる。

「好き嫌いすんじゃねえ!大きくなれねぇぞ!」

ジタバタあばれる楽、こいつ力強えな!十分に大きくなってんじゃねえか?

しばらくして飲み込んだのをみて手を離す。

「何すんだ兄ちゃん!」

「こっちの台詞だ!俺の感動かえせ!」

やっぱりバカなやつだ。

「おい楽」

焼けた肉を楽に渡す。

「ちゃんと食べたから一番いい肉やるよ」

うるうるした目で俺を見る

「兄ちゃん……!」

どうやら感動しているらしいが、不味いものを食べさせたのも俺なのを忘れたのだろうか?

これが飴と鞭と言うやつなのだろうか?

満足そうに楽は肉を食べている。飴で終われば幸せに終わっていいかもしれないと楽の笑顔をみて思う。

腹を空かせているのを見て食べさせに来てくれたのは多分本当何だろうとは思う。

ん?今ので焼いてた肉が最後だったのか……また食べそこなってしまった。

まぁもう一度焼けばいいか。

読んでくださいありがとうございました!

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