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手違いで投稿がおくれてしまいました。本当にこの盆暗頭どうにかならないですかね?
さあ、第4週目、感想、誤字脱字がありましたらお願いします!
話が終わると琴音は鈴音の手伝いをすると言ったので俺と真白も神社を後にすることにした。
しかし、神社についての話を聞きに来たはずが何故か神輿を担ぐように担ぎあげられてしまったというより、真白に何故か命令されてノリでOK,してしまった感がある。
何でこうなった……
まぁ目的の一部は達成を果たすことは出来たからよしとするべきだろう。
琴音からの話を聞く限り真白はこの神社の神様であるのはほとんど確定してもいいとは思うがなぜ記憶をなくしたのかはまだ何もわからない。
真白本人も話を聞いても何も思い出すような様子もないようだし。
というか指しあたって真白に聞かなければいけないことがあった。
「なあ」
神社の石段を降りて鳥居をくぐると俺は真白に話しかける。
「お前これからどうするんだ?」
真白のこれからのことだ。ここまで成り行きで付いてきてもらったが、真白はどうしたいのだろうか。
やっぱり浜辺に戻ってしまうのだろうか?
「…………」
真白は何も答えようとしない
「えっと、今日琴音の話を聞く限りじゃ、お前はあの神社の神様なんだと思うんだよ。で多分お前の言う待ち人って言うのがさっきの話に出てきた男の神様の事じゃないかと思うんだけど、その神様が来るのは来週の土曜日だからあと一週間と少しあるんだけどそれまでうちに来ないか?楽も喜ぶだろうし」
長々と、どこか言い訳めいた説得、後ろめたい事はないのに。
「わかった」
「え?いいの?」
真白は頷く
これまた、真白はあっさりと承諾してしまう。
まあ、まだ来ないとわかっていてわざわざ砂浜で待つこともないか。
「じゃあとりあえず買い物でもいくか」
神様が浜辺に戻らないなら服やら何やらを買う必要が出てくる。それなら琴音と鈴音にも手伝ってもらおうか?
いや、準備で忙しそうにしていたから遠慮したほうがいいか。
二人で行くか……
というわけで買い物に行くために駅にむかう。
歩いて行ける距離ではあるがこの暑さの中で歩いていきたくはなかった。
神社から駅まで歩いて五分ほど。二人とも無言で歩いた
駅につくと電車がもう駅に着いていた。
「真白!走るぞ!」
真白の手を引き走り出す。これを逃すと次の電車が来るまで三十分も暑い中で待たなくてはいけない。
田舎の憂鬱である。
間に合わないかと思ったが何とか飛び乗ることが出来た。車掌さんが少し待ってくれたようだ。
田舎の美点である。
乗車券を2枚とって近くの席に座る。平日で昼間の電車は空いていた。
走ったせいで汗をかいていた。車内の冷房が体を冷やしてくれたおかげで汗が引いていく。地獄のような暑さの外からしたらそのまま天国のようなところだった。
まあ三駅程で降りるのだが……
途端に電車が地獄行きの特急のよう感じてしまう。まあ実際は特急どころかただのちんちん電車なのだが。
真白を見ると汗一つかかず涼しげな顔をしていた。まあいつも通りの無表情だが。
走った時もついてこれずに転ぶかと心配したが意外しっかりとした足取りでついてきていた。
「お前、結構強いのな」
真白は急に話し掛けられて何のことかわからないのか首を傾げていた。
体調を心配していろいろ用意してきたが必要がなかったのかもしれない。
また真白は電車の窓から外をじっと見つめていた。
俺にとっては何でもない景色だが真白にはどのように見えているのだろうか。
あっという間の三駅の間、真白はずっと外を見ていた。
二人分の運賃を払って外に出る。
モワッとした夏の空気が外に出た瞬間に襲ってくる。さよなら天国……
まあ、目的地はすぐそこ。駅前の商店街だ。近くの店にでも入ってしまえばいい。さっさと行こうと歩き出そうとした時
くぎゅう~~
と腹が鳴った。俺ではなく。真白が。
「……昼飯にしようか?」
「うるさい……」
「あ、すいません」
気遣ったつもりが怒られてしまい謝ってしまった。
デリカシーがなかっただろうか?無表情でわからないが怒ったのももしかすると照れ隠しだろうか。
もしそうだとしたら意外と可愛らしいとこあるな…
まあ、確かに昼飯時ではある。俺も何だかんだお腹は空いていた。
「えーと、真白さん?お腹が減ったから近くにいつも行く喫茶店があるからそこにでもいきませんか?」
遅蒔きながらの自分のお腹が減ったからと言うフォローを入れる。
真白もわかってくれたのか何も言わず頷いてくれた。
少しナンパくさい誘い方になった気がするが、とりあえず俺と真白はその近くの喫茶店に向かった。