世界に絶望する3にん
この作品は、作者の99パーセントの思いつき
で出来たものです。内容がカオスティック
になる恐れがあります。
…少年が求めたものは自由だった。
生まれた時から自分のなにもかもが親族に
管理されていた。
自分の望みを伝えれば、怒られ殴られた
失敗をすれば、罰をあたえられた
そのため、少年は先詠みする事と
自分を完全に偽る技術を身につけていた。
なので少年は周りから完全人形と呼ばれ
憐れみの目を向けられていた。
ふと、そんな少年が呟く
この世界ほど窮屈でつまらないものはない
と
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…少女が求めたものは友達だった
彼女はある世界の精霊であり
そのなかでも高位の存在だった。
望みはなんでも周りがきいてくれた
しかし、一番欲しいものは手にはいらなかった。
それは、対等な友達だ。
友達になって欲しいといっても
相手は萎縮し、仮初めの関係にしかならず
いつの間にか、いなくなっていた
そんな少女は呟く
私以上に孤独なものはいない、周りの者との
関係が檻のように感じられる
と
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…その男は、魔神と呼ばれていた
男の目には理性の光などなく
なにもない空間に一人、たたずんでいた
いつからここにいるのか
いつまでここにいるのか
どうしてここにいるのか
わからない、わからないことだらけだった
そんな男は世界を恨む、そんな怒りのなかで
何故こうなってしまったのだろう
という悲しみが渦巻き、涙を流していた
そんな男は無意識のうちに呟く
私をころしてくれ、誰か、私の心が壊れる前に…………
たすけてくれ
と
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彼らは絶望のなかでかすかな希望を求める
いわゆるパンドラの箱だ
いつか、彼らに希望が溢れるようになる日
は来るのだろうか
そうなれるように私は少しだけ手助けをしよう
ある女神はそう呟き力をつかった
ある日、2つの世界の境界が薄くなった