表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/88

同胞

「なあ、テツコ。この世界でたった一人になって、負けると分かってても戦わなきゃならない時があるとしたら、お前ならどうする?」

「戦うと思います」

「なぜ?」

「それは――人はそういうものだからです。たとえ一人きりになっても、ご飯は食べないといけない。困っている人がいたら助けないといけない。戦わなきゃならないんだったら、つべこべいわずに刀を持つべきです」

「そうか。偉いな」

 僕はそういうと、テツコに歩み寄って彼女の首を絞めた。

 彼女の残りの人生を思うと、今、ここで殺害せねばならなかった。

 ここで命を奪う他になかった。

 だから僕は猛烈な嫌悪を覚えながら、彼女の首を絞め続けた。

 そして彼女が宙に浮き、顔から少しずつ生気が失われていった後、

「師匠。起きてください」

 という声をかけられ、僕は我に返った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ