仲間探し(1)
体育館から教室の廊下に戻った俺たちは焦っていた…
「どうしよ、会長に目つけられたよ…白夜、会長に勝てそう?」
「無理無理無理、俺得意なの治癒魔法と補助魔法だから…」
「だよね、僕は水魔法だけどそれだけじゃ頼りないよね…誰か、もう一人パートナーを探そうよ!!」
「おう、あ、先生来た。教室に帰ろ。」
そうして、戻ってきたAクラスの扉が開いてこれまたイケメンな先生が来た。
「おう、お前ら座れよ。自己紹介すっぞ、俺の名前は高城 響、よろしくな!じゃ、さっそくだが、今日はこれで終わりだ。今からの時間は新入生歓迎会のチーム作りをしろ。以上、解散。」
と、あっという間に、言いたいだけ言って出ていった。ま、いっかと気を取り直し他の教室に仲間を探しにいった。
しかし、俺らが会長に目をつけられたとみんな知っているので、全然協力してくれる人が見つからない…仕方なく、もう誰でもいいやと思い、不良みたいな一人でいる人に声をかけた。
「ねぇ、君?俺らとチーム組まない?」
「あぁ、やだね。俺は仲間なんていらね。」
と言ってどっか行ってしまった…
「なぁ聡、今の誰?」
「あの人は赤城 斗魔。一匹狼であまり人と馴れ合うのは好きじゃないみたい…」
「ふーん、強そうなのに残念だなぁ…なぁ聡、他にイイ人いない?」
そう聞くと聡は少し苦笑いしながら、
「いるけど、ちょっと性格が…」
「いるんだ!この際、性格は目を瞑るよ!」
なぜ、こうも俺たちが必死に探すかと言うとこの新入生歓迎会、ネックレスを奪われなかった生徒は1年間食堂で無料に食べれるようになるからだ!
と、言うことで聡が言ったその人物に会いに行くのであった。