ルームメート!!
「こ、こんにちは…」
恐る恐る入ると中にいたのは…
「こんにちは、君が外部からの新入生だね!僕の名前は水城 聡!よろしくね!君の名前は?」
なんとも、何処にでも居そうな平凡顔でした。俺はこの学校にも俺みたいな平凡顔がいるのかと、安心して、言葉を返した。
「おう、俺の名前は月光白夜。よろしく!」
と、ニカッと笑いながらいった、すると、聡はみるみる顔を赤くして下を向いてしまった。あれ、またこの反応だ、俺の笑顔変かな…一方の聡の方は
(カッコいいのに笑うと少年ぽくって、可愛いなんて反則だ)
と、お互いがずれたことを考えていると、ふと、思い出したように白夜が尋ねた。
「そういば、聡ってなん組?」
「僕?僕はC組だよ。白夜君は?」
しまった!!これじゃ、自分はA組ですって自慢してるようなもんじゃないか…はぁ、嫌われると思いながら、答えないわけにはいかないので、小声で答えた。
「あー、俺?俺はA組…」
びくびくしながら言うと、そんな俺の不安を吹き払うかのように、聡は、
「本当に?凄いね、じゃ、今度魔法教えて貰おう!困ったときはよろしくね、白夜!!僕も魔法の相談には乗れないけど、この学園生活では先輩だから、困ったことがあったら、何でも相談してね!」
おお、いい人だ!俺、この人がルームメートでよかった。
「ありがとう、じゃ、そろそろ始業式に行こっか。」
「え、もう、そんな時間?よし、行こっか!」
俺たちは、そうして体育館へと歩んで行くのであった。