学校案内(2)
ついていった先にあったのは、寮の管理室だった。寮の監守さんは、これまた美形。そんな美形監守さんにもひけを取らない風間先輩は、
「甚さん、彼の部屋の鍵くれない?あと、部屋の番号も教えて。」
甚さんと呼ばれた美形監守さんは、俺を一瞥して、
「誰だ?こいつは、見ねぇ顔だな。」
「彼は外部生で、今年入学してくる月光 白夜君。白夜君、この人は、中田 甚さん、この寮の監守をやっているんだ。」
「よろしくお願いします。」
と、俺は恐る恐る頭を下げた、すると、甚さんはニコッとカッコよく笑って、
「おう!よろしくな!お前の部屋は215号室だ。あと、簡単にこの寮について説明するぞ。この寮は1年が2階、2年が3階、3年が4階、生徒会役員や、委員長が5階って決まってんだ。1年と2年は、2人部屋になっている。分かったか?」
「分かったよ。で、このカードって何?」
俺は、甚さんから貰ったカードをかざしながら尋ねた。
「それは、身分証明をするものでもあり、お金の支払いもそれで行うし、寮の部屋の鍵にもなっているものだよ!だから、絶対に無くしちゃだめだぞ!」
と、風間先輩が釘を刺しながら教えてくれた。はーいと俺は返事をして、甚さんと風間先輩と別れて自室に向かった。
そして、俺はカードを差し込んで扉を開け、まだ見ぬ同室者に期待と不安を抱きながら入って行くのであった。