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喋る猫さんとルームシェアをはじめます  作者: 仁井田ふゆる


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7. お勉強タイム

お勉強タイム

 スマホの画面をスワイプしながら本を読み進める。

 ネット上での警戒心が強めな瑠依にとっては当たり前なことばかり書いてあるようだ。

 一方、真剣な顔でタブレットを見つめながら、うーんと唸っているにゃーる。


「何かわからないところある?」


「うーん、ネットでは話しちゃいけないことが多いんだね」


「悪い人が潜んでるからね。その他にもこっちのことを考えずに急に会いに来たり、『ストーカー』されたりすることもあるんだよ」


「『ストーカー』ってなに?」


「こっそり後をつけたり、監視、執拗な連絡をしたり、そういう迷惑行為をしてる人のことだよ」


「悪い人だね」


「ネット上は相手の顔や自分の顔、詳細情報がわからないから、普段より変な行動やチクチクした言動をとりやすいの。それに、より多くの人と関われるからおかしい人にも当たりやすいから気をつけないとね」


「ネットこわいね……」


「悪い人ばかりではないけど、危険はいっぱいだね。配信やめとく……?」


「ううんやりたい! るいさん見守ってくれる? ぼくのことストーカーして!」


「ストーカーの意味がちょっと違うけど……まあいいや。悪い人からにゃーるを守るよ! 安心して」


 はて?という顔した後、ぱああっと顔をほころばせるにゃーる。可愛い。


 

 それから朝ごはんをすまして、また読書タイムにした。にゃーるが読み終わったところでにゃーるが読んでいた本をパラパラと見てみる。


 主に、「個人情報は教えない」「人の悪口をネットに書き込まない」「ネットに一度上げたものは完全には消せない」ということが書いてあるようだ。


 配信するだけならこの程度で大丈夫だろう。



 

 念の為、にゃーると配信におけるルールを3つ作った。


「もう1回ルールを確認するよー? その1!」


「ぼくの居場所がわかるようなことは言いません!」


「その2!」


「ゲームから出てきたことは言いません!」


「その3!」


「困ったときは即相談!」


「よくできました!」


 にゃーるの頭をなでなですると、ふにゃあとはにかみながら耳をぺたんとして頭を擦り付けてくる。可愛い。


 さっそく配信といきたいところだったが、ぐぅぅとにゃーるのお腹が抗議してきたのでお昼ごはんにすることにした。


「今日はぼくが作りたいな。いい……?」


「作ってくれるの? じゃあお願いしちゃおうかな!」


「まかせて!」


 片腕をもう片方の腕に乗せてガッツポーズをとるにゃーる。可愛い。

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