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喋る猫さんとルームシェアをはじめます  作者: 仁井田ふゆる


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6. 暇つぶし探し

6. 暇つぶし探し

 昨日の神様トンデモ発言の後、軽くご飯とシャワーをすませて寝た。


 明日はお仕事だから、日曜の今日中ににゃーるの暇つぶしを見つけなきゃいけない。さすがに職場にぬいぐるみを持っていったら白い目で見られてしまうから、連れてはいけない。


 ベッドでまだすやすやと寝息を立てているにゃーるを横目に考える。

 この世界のことを知りたいと言っているにゃーるにはネットが手っ取り早いけど、何も知らないにゃーるにはまだ早い気がする。

(変なリンクに踏んじゃっても困るしね)


 寝ているにゃーるを起こさないように、そろーっとベッドから出る。

 リビングに移動して、家にある物を思い出すことにした。


 まずはデスクトップパソコン、タブレット端末、昔使っていた配信機材にゲーム機。

 休日によくゲームや雑談の配信をしている。同接10人くらいの小規模だが、楽しい時間だ。


 にゃーるも私以外の人ともお話できたら楽しいだろうか。

 ネットリテラシーについて教えた後に、何かしらのカモフラージュをして、一緒に配信してみるのも面白いかもしれない。


 だが、今はまだ早い。次だ、次。


 その他で目ぼしいものは、昨日買ってきたものくらいだろうか。

 おでかけ用の音の出る靴、フード深めのアウターにズボン。画用紙と色鉛筆、ボール、絵本数冊。

 お絵描きと絵本だけで大丈夫だろうか……。


 そこでふと、にゃーるがゲームの中で半年間ひとりだったと言っていたことを思い出した。

(そのときは何をして過ごしていたんだろう)


「ここにいたー。おはよう、るいさん」


「おはよう、にゃーる」


「何してるのー?」

 にゃーるが眠そうに目を擦りながら、こちらにやって来る。


「私がお仕事中、にゃーるはお留守番で暇でしょ? 何か暇つぶしになるものないかなーって考えてたの」


「そうなの? ぼくのためにありがとう!」


「どういたしまして。そういえば、にゃーるってゲームの中ではどうやって過ごしてたの?」


 顎に手を当てて考えるポーズを取るにゃーる。

「ええとね。お料理作ったり、畑でお野菜作ったり、本読んだりとかかな? あ! あと魔法の練習とお宝探しもしてた!」


「お宝探し?」

 閉鎖的な空間でそんなことができるのだろうか?


「魔法を使えるようになってから、よくおうちの前にお宝の地図が落ちててね! そこに行くと、新しい魔法の本とか、お料理のレシピとかがもらえるの!」


「へえ! 楽しそうだね! うちにもレシピ本は何冊かあるから、明日探してみる?」


「探す!」


「キッチンも好きに使って大丈夫だよ。他にも、昨日買った画用紙にお絵描きも楽しんでみてね」


「わーい! ありがとう!」


「にゃーるは、他に何かしたいことある?」


 せっかく転移してきたんだし、色んな経験をしてほしい。


「うーん、るいはお仕事じゃない日は何するの?」


「そうだなー、『ゲーム』とか『配信』、『お買い物』とかかな。色んなことが好きだから、アニメ見るとか、他にも色んなことをするよ。今度一緒にやってみよっか」


「アニメ! ぼくがこっちに来る前に教えてくれたものだね! 『配信』はどんなもの?」


「声とか映像をネットに乗せて、遠くにいるたくさんの人に色んなことをすぐに伝えられるもの。私は『配信』で人とお話してるよ」


「たくさんの人とお話できるの? ぼくもやりたい!」


「ネットは使い方を間違えると危ないものだから、もうちょっと世界のことを知ってからにしよう?」


「どうしても……だめ?」


 手を顔の前で重ねて、上目遣いで見つめるにゃーる。


 にゃーるの必殺うるうる攻撃が、るいを襲う。

 るいに999のダメージ。


「うっ、仕方ないな……。でも、その前にネットについて勉強してからね。ネットには危険がいっぱいだから、これは譲れません」


「ネットにはどんな危険があるの?」


「パソコンとかを使えなくしたり、秘密をネットにばらまかれたり、お金を取られたりしちゃうの」


「怖い世界だね……」


「そう。でも、使い方をわかっていれば、とても便利なものだから、一緒に勉強しようね」


「わかった! しっかり勉強する!」


 両手でガッツポーズを作って、やる気満々だ。


 タブレット端末を手に取って、書籍アプリを開く。

 ネットリテラシーについて書かれた本を、小学生向けと高校生向けの2冊買う。


(私もしっかりネットリテラシーを学んだことないし、ちらっと見てみるか)

 にゃーるに文字が読めるか聞くと大丈夫とのことだったので、小学生向けの方をタブレットで開き、操作方法を教えて読んでもらうことにした。


 その間、高校生向けの方をスマホで読む。


 つかの間の読書タイムだ。

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