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第4話
尊は、トラクターのエンジンを止め、振り返った。
そこに立っていたのは、疲労困憊の者たち。
アクセルの顔は蒼白、エキドナは肩で息をし、タイガーは意識のない マリリンを抱えていた。
――限界だな。
尊は、彼らが必死に誠意をもって声を掛けてきたことを感じ取った。
敵意はない。むしろ、必死に礼を尽くそうとしている。
「屋敷に来てください。食事と寝床を用意します」
その言葉に、アクセルはわずかに目を見開いた。
――助かった……。
最後の気力を振り絞り、彼らは尊の屋敷へと歩を進めた。
結界内の屋敷に到着した瞬間、アクセルは膝をついた。
タイガーも、マリリンをベッドに横たえると、そのまま意識を失った。
エキドナも、ドアを閉める音を最後に、深い眠りに落ちた。




