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第2話

こうして、S級パーティー『剣と盾』は魔の森へと向かった。


アクセル――大剣を背負う剣士。

エキドナ――冷静沈着な魔法使い。

タイガー――偉丈夫の盾役。

マリリン――癒しの回復役。


彼らは自信に満ちていた。S級の名に恥じぬ力を持つと。

だが、その自信は、森の奥に踏み込んだ瞬間、粉々に砕け散った。


鬱蒼と茂る木々の間を、彼らは必死に駆け抜けていた。


背後から迫るのは、地を這うような重低音とともに姿を現した巨大な大蛇。


鱗が木漏れ日を弾き、うねる体が木々をなぎ倒しながら、獲物を逃すまいと 執拗に追いすがる。


「ちょっと、アクセル! 何とかしなさいよ! 自慢の大剣で!」


「体表が油まみれで、剣が滑って刃が通らないんだよ! エキドナこそ炎魔法で 攻撃しろ!」


「無理! もう魔力がない! 男なんだから、身体張って私やマリリンを助け なさいよ!」


「二人とも余計なこと喋ってる暇があるなら走れ!」


タイガーは気を失ったマリリンを抱え、必死に走る。


だが、全員の体力も魔力も、すでに限界だった。


「……ここまでか」


アクセルは仲間を助ける為に、覚悟を決めた。



木洩れ日が差す少し開けた場所まで駆け抜け、大剣を構える。


「おっしゃ、来いや!」


大蛇が迫る。


その瞬間――。  


大蛇は、開けた場所の手前で、ピタリと動きを止めた。


そして、低い唸り声を残し、森の奥へと退いていった。


「……え?」


パーティーは呆然とした。 ――なぜだ? なぜ追ってこない?

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