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閑話休題 神様、バイト始めたってよ 2

バイト開始!神社の朝は早い


「はい、今日から君はこの大社でバイトだ」


大国主命が腕を組み、神々しい笑みを浮かべる。


「仕事内容は簡単だ。境内清掃とお守り作成。それだけだ」


簡単? その言葉を信じたデミ神は、後に後悔することになる。


「寝る時間? そんなものはない」


監督の一言が、デミ神の心を粉砕した。


「まずはトイレ掃除だ」


大国主命が指差したのは、広大な境内の端にある社務所のトイレ。


「神社のトイレは神聖だ。ピカピカにしろ」


デミ神はゴム手袋をはめ、ブラシを握る。


「神力で一瞬で終わらせれば……」


そう思った瞬間、ブラシが光り輝き、便器が黄金に変わった。


「おい、やりすぎだ!」


大国主命がツッコミを入れる。


「参拝客が腰を抜かすだろ!」


次は境内の落ち葉掃除。


「広い……広すぎる……」


見渡す限りの砂利道、巨大な鳥居、無数の木々。


箒を握ったデミ神は、30分で悟った。


「これ、人力じゃ無理」


そこで神力を発動。


箒が突然、ジェットエンジンを搭載した掃除機に変貌。


「ブオオオオオ!」


落ち葉が吸い込まれ、境内がピカピカに。


「お前、境内で爆音出すな!」


大国主命が再びツッコミ。


「参拝客が『神罰だ!』って逃げてるぞ!」


「次はお守りだ」


大国主命が机を指差す。


「心を込めて作れ。神力を少しだけだぞ」


デミ神は頷き、布に糸を通す。


「少しだけ……ね」


だが、彼の「少し」は常人の「全力」だった。


お守りが光り始める。


「……あれ? ちょっと光ってる?」


次の瞬間、机が爆発的な光に包まれた。


「御利益マシマシ完成!」


お守りは空中に浮かび、周囲の空気を震わせる。


「お前、それはだめだろう!」


大国主命が絶叫。


「参拝客が『神降臨!』って土下座してるぞ!」


夕方、デミ神は境内の端で倒れ込んだ。


「終わった……」


そう思った瞬間、大国主命が笑う。


「次は祭り準備だぞ」


「え?」


「寝る時間? そんなものはない」


デミ神の絶望の叫びが、夕暮れの大社に響き渡った。

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