表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/30

第5話

報告を聞いた瞬間、ヘラレスの胸に冷たい刃が突き刺さった。


「皇太子が……死んだ?」


声は震えていた。


だが、次の瞬間、彼の瞳に宿ったのは恐怖ではなく、怒りだった。


「待っていても、俺は死ぬ」


彼はゆっくりと立ち上がり、窓の外を見た。


荒れ果てた辺境、飢えた民、帝国の腐敗。


「帝国は俺を切り捨てる。責任を押し付け、処刑するだろう」


彼の拳が震えた。


「ならば……俺が生きる道は一つだ」


剣を抜き、鋼の音が部屋に響く。


「反旗だ。腐った帝国を焼き尽くす」


彼は救助隊長に命じた。


「ウィスを殺せ。証拠を消せ。俺たちはもう帝国の犬じゃない」


その夜、辺境の城に炎が灯った。


それは反乱の狼煙だった。


「待っていても死ならば、戦って死ぬ」


ヘラレスの声は、城壁に反響し、兵士たちの胸を震わせた。


帝都では、皇帝ヒトレルが何も知らずに笑っていた。


だが、地方では反乱の炎が上がり、帝国の威光は崩れ始める。


魔の森での皇太子の死は、帝国崩壊の序章に過ぎなかった。


――シラクサ帝国は、長い動乱の時を迎える。


それはまた、別のお話。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ