閑話休題 尊の優雅な日常 1
J-POPの軽快なメロディが、静かな神域に響く。
尊の朝は、スマホのアラーム代わりに流れる音楽から始まる。
ベッドから起き上がり、カーテンを開けると、神域の空は今日も快晴だ。
キッチンに立ち、トーストを焼き、カリカリに仕上げたベーコンとスクランブル エッグを皿に盛る。
サイフォンで丁寧に淹れたコーヒーの香りが、部屋に広がった。
テーブルに腰を下ろし、スマホでネットニュースを眺めながら、ゆったりと朝食 を楽しむ。
――異世界でも、朝はこうでなくちゃな。
食事を終え、後片付けを済ませると、トイレを済ませて外へ出る。
自宅前には、真新しいトラクターが鎮座していた。
――神器だ。
このトラクターは、ただの農機ではない。
耕すたびに土の栄養を集め、フカフカ の最良の農地へと変える力を持つ。
尊はエンジンをかけ、農地を整備する。
ドローンが空を舞い、畑の状態をスキャンし、データを送ってくる。
――ハイテク農業、ここに極まれり。
作業を終える頃には、収穫できそうな野菜を抱えていた。
キッチンに戻り、尊はカレーの仕込みに取りかかる。
玉ねぎとニンジンを炒め、タップリのかつお節と昆布だしを合わせた出汁に投入。
厚切りカレー肉を炒め、トマトとスパイスを絡めてから出汁に加える。
――これが俺のマイカレーだ。
だが、今日は食べない。ひと煮立ちしたカレーを置き、うどんを湯がく。
本日の昼食は、カレーうどん。
昼食を終えると、再び農作業へ戻っていくのだった




