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第8話
翌日の昼少し前。
アクセルは、重い頭を抱えながら目を覚ました。
――二日酔いだ。昨日の酒が効いている。
視線を巡らせると、同じ部屋で仲間たちも同じように頭を押さ
えていた。
「……昨日の話、覚えてるか?」
アクセルの問いに、エキドナが苦笑する。
「忘れたいけど、忘れられないわね。異世界人、神域結界、魔
物排除…… 世界の理がひっくり返る話よ」
タイガーは低く唸った。
「問題は、その情報をどうするかだ。隠すか、全部話すか」
沈黙が落ちる。
やがて、アクセルが口を開いた。
「……俺は、正直に国に話すべきだと思う。ただし、この領域
への手出しは しないよう、強く進言する」
「同意するわ」
エキドナが頷く。
「あと、デミ神を祀る教会には、この話をしない方がいい。余
計な混乱を招くだけだ」
タイガーの言葉に、マリリンも小さく頷いた。
こうして、4人の意見は一致した。
――世界の秘密を知った者として、慎重に、誠実に。
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