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第6話
尊は笑みを浮かべ、テーブルに皿を置いた。
アクセルたちは、食の魔力に逆らえず、椅子に腰を下ろした。
食事を終えたとき、ようやく理性が戻った。
アクセルは深く息をつき、尊に向き直る。
「……まず、命を救ってくれたことに感謝する。我々は、グレ
タ王国の 探索者ギルド所属、S級パーティー『剣と盾』だ。俺
はアクセル、剣士だ」
「私はエキドナ、魔法使いよ」
「タイガーだ。盾役だ」
「……マリリン、回復役……」
まだ少し眠そうな声で、マリリンが名乗った。
尊は静かに頷いた。
「こちらこそ、無事でよかった」
アクセルは一瞬、言葉を選び、そして核心を突いた。
「……ここは、どこなんだ?」
尊は、少しだけ息を整え、語り始めた。




