理路紺太と美少女5
真夏の蒸し暑い朝。
紺太はアパートの自室にいた。もちろん、きゃんでぃやピーマンも一緒だ。今はお盆だが、実の両親になかば勘当された紺太に帰る実家などない。そして、他二人も同じような境遇だった。
二人は紺太のパソコンを使って、インターネットの某大型匿名掲示板を眺めている。もちろん、ロリ関係のスレッド限定だ。そこでは至上のロリの性格について、元気系がいいか、はたまた純粋無垢系かぶりっこ系がいいなど熱い議論が重ねられているのだった。
紺太は肝心の炉々子が、祖父母の家に帰省しているためアパートにいた。夜勤明けとはいえ、近頃は炉々子との遊びで体力をつけた紺太はまだまだ元気に目が覚めていた。こうも暑いというのに長袖のチェックのワイシャツをズボンに入れているきゃんでぃは紺太を向く。
「ロリロリラブ隊長、その後、妖精ロリとの仲の進展はどうでござるか?」
紺太は歯茎を見せてにやりと笑う。どうと聞かれれば、それはもうハッピーなこと盛りだくさんになっている。きゃんでぃはその笑顔に紺太の人生が素晴らしい方向へと進んでいることを悟ったようだった。
「ロリロリラブ隊長……遠い人になってしまったでござるな」
ロリ専門カメラマンに過ぎなかった紺太が、あろうことかロリと親密な関係になってしまったのである。
それはロリを愛する者にしてみれば、夢のようなサクセスストーリーだった。
きゃんでぃとピーマンはその場にひれ伏すと願いを申し上げる。
「どうか!われわれに妖精ロリのお友達のご紹介を……!」
「あ……あああ……!」
ロリを志す者の哀れなまでの懇願である。紺太にも、そんな者たちの願いを叶えてやるくらいの慈悲はあった。
「いいだろう」
「ははーっ」「ありがたい……ありがたい……」
紺太の言葉に深々と平服する二人。まるで時代劇のようだった。
二人の前であぐらをかいた紺太は壁にかけられたカレンダーをながめる。もう夏も中盤だ。勝負をかけるならば今かも知れないと思った。
花が儚いように、ロリのさかりは短いのだ。ロリとしてはねったりと熟した部類に入る炉々子もじきに成長し……ババアになってしまうだろう。紺太はもう少し早く会えていればと心の底から悔しく思った。とはいえ、今は不運を呪っている場合ではない。自分に出来ることをするべきなのである。
そう……炉々子と両思いになるのだ。
「この夏、告白作戦を決行する」
きゃんでぃたちは驚いたように顔を上げる。紺太はそんな偉業を成し遂げることにチャレンジしようと言うのか。ロリと……付き合おうなどと。それはロリを愛する者たちの集まりの中でも、あまりに無謀なことに思えた。
だが。沈黙を破り、言葉を発する者たちがいた。
「ロリロリラブ隊長……ファイトでござる……」
「あ……頑張って……」
紺太は深くうなずくと親指を突き立てた。
そうして、紺太は炉々子に告白すると決意を決めたのだった。




