不思議な出来事
3人はJB23ジムニーに乗って、先ほどテツヤが気を失っていた場所へ向かっていた。
「あの場所に戻るのが手がかりになるかもしれない」と、あゆみが運転しながら言う。「テツヤさん、あなたはあのイエローのLJ10ジムニーの中で気絶していたんだ」
テツヤはまだ半信半疑の表情をしていたが、あゆみたちの話を聞くうちに興味を持ち始めた。
「自然に挑戦する男の車って感じでカッコいいよね。あの黄色のジムニー」と、美香子がテツヤの耳元でささやいた。
「そうか…LJ10ジムニーか。確かに1986年当時、それは新車じゃなかったけど、僕が持っていた車だ」と、テツヤが思い出すように言った。
「あの時代からここに来たということは、やっぱりタイムスリップなんだな」と、あゆみが確認するように言った。
やがて、3人はテツヤが気絶していた場所に到着した。そこには、確かに古びた黄色のLJ10ジムニーがそのまま残っていた。草木に囲まれ、時間が止まったかのように静かだった。
「ここで何が起こったんだろう?」と、美香子が不思議そうに問いかけた。
テツヤはジムニーの周りを歩きながら、何か手がかりを探そうとしていた。「この場所には何か特別な力があるのかもしれない」と、考え込むように言った。
「まずは、ジムニーの中を調べてみよう」と、あゆみが提案した。3人は一緒に、ジムニーの中を注意深く調べ始めた。