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中山七里さんの『秋山善吉工務店』を読んでいます。

作者: 森三治郎

中山作品は好んで読んでいます。

その所感です。

 今、中山七里さんの『秋山善吉(ぜんきち)工務店』を読んでいます。

中山作品は好んで読んでいます。

『秋山善吉工務店』は、家が火事になり、夫が焼け死んで妻景子と中学生雅彦と小学生太一が、着の身着のまま祖父の善吉の工務店に転がり込むところから始まります。


 下町人情味溢れる、感動的物語です。


 それにしても、男というものは一度修羅場をくぐり抜けないと、しっかりとした芯が出来ないのではないかと思ってしまう。

順風満帆だけじゃダメらしい。例えば、挫折、暴力、失敗、敗北などの洗礼を受けないと、シャッキとしないとか。

対して女はというと、そういうものは問題にならない気がする。

それって、何なのだろう。



“私見です”


 何なのだろうと、つらつら考えたことがあった。

結論は男は観念的生物で、女は本能的生物であるというもの。

女には月経、メンス、月の物といわれる厄介なものがある。そこで『これは、なにもの』との命題を、否応なしに突き付けられるわけだ。そして、妊娠、出産との命題をも考えさせられる。

対して男はどうだろう。性欲に突き動かされることはあるだろうが、人生の命題との考えはどうだろうか。せいぜい、義務感を感ずるぐらいか。

女は本能的に母となり、子を育てる。男はどうかな。子育てに加わり、子から父親に育てられるのではないだろうか。

 私は、捨て犬を拾ったことがあり、その犬が子犬を産んだ。その子犬と接するうち、親としての自覚が芽生えた。種は違うが親だ。子犬たちも私を慕って、争って私の膝の上に乗ってくる。

本当に、ムーミンの出来損ないみたいな感じで可愛かった。

その時、親に育っているのだなぁと実感しました。


 要は、男は観念的であり、女は本能的であるということ。

人間の命題とはの問に、女はその答えを内包しているのだと思う。生命を育み作り出すが答えだ。

男はどうだろう。はかり知ることはできるが、それは極めて概念的なものにすぎないのではないのか。

だから男は概念をこねくり回して、こねくり回して訳の分からないものにしてしまう。



 哲学という部門がある。

大学教授で哲学者の中島義道氏は、「哲学は何の役にも立たない」と言っている。

大学での就活でも、哲学部は極めて不利だという。そりゃそうだろう。『経済学部』でも『理学部』でも『芸術学』でも『医学部』ならなおさら、社会、会社での活躍が期待できる。

だが、『哲学部』と聞いた採用担当者は「哲学部・・・・」と、続く言葉を失うのではなかろうか。

今の社会でも、概念をこねくり回し、言葉遊びをしてる輩を構ってる余裕などないのではないか。



 フリードリヒ・ヴェルヘルム・ニーチェなら解る。しかし、エマヌエル・カントは何なのだろう。その『純粋理性批判』とかは。

平板な物事を、概念をこねくり回して難解な言い回しで、物凄く理解不能での表現法。

何だな、概念だけで人間を理解しようとするとこうなる、ような気がする。

女に教えてもらえよ。女は本能で人間の本質部分を理解してると思うよ。自覚してない人もいるかもしれないが。

だから、女の哲学者は居ないだろ。寡聞(かぶん)にして、私は知らない。

 これは、絵の値段と同じだな。ペテン師的値段がなかったら、誰もピカソの絵など見向きもしないだろう。私だったら、燃やしてしまうな。

それと同じで、難解ゆえに偉そうに見えるだけと思うよ。



 話しがそれてしまいました。

中山七里『秋山善吉工務店』、面白いです。



挿絵(By みてみん)

面白いです。


挿絵(By みてみん)



お勧めです。

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