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死についての思索(9)

2023/02/15


パスカルの、不安な好奇心、を思い出さねばならぬ。動きすぎるのは人間の不安のためであり、好奇心の奔放は、その隠れ蓑である。完全なる楽観主義は死への懺悔であるといわねばならぬ。日常性の中へ埋もれさせてくれるものこそ好奇心である。故に好奇心は死への無責任であり、目眩しであり、気紛れの妖精である。妖精は決して死なぬが、人間の死は自然必然的である。唯一の現実はこの好奇心の揺籃のうちにある。好奇心に惑わされぬ真にリアリスティックな人間は、おそらくその人生において不利な存在であろう。なぜなら彼らはみな、自ら生命を打ち捨てる自殺者だからである。真に現実に目覚めているとは、その自殺者自身の眼以外にないであろう。

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