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死についての思索(24)
2023年2月24日
人生観にはその根底に死生観がある。
人間は死を取捨選択することができる。
人生一般において人間は自らの人生観をもっている。
いかなる人間も自己の経験解釈を用いて人生の道の選択をおこなっているが、その最後の選択は死によって成される。
多数の人間が緩慢な死を望み、緩慢な自殺を試みている。
あらゆる人間の趣向は死を引き寄せる為の行いである。
飲酒も喫煙も死を呼び寄せる人生の呪文である。
人間の意識には至る所に死の占拠がある。
死の住処を人間はその現存在において感じている。
その感じ方を方法的技術的に高めてこそ、本物の死に方となるであろう。
どちらにしろ、我々は単なる自然死を避けねばならぬ。
自然死の忘却した、あの、人間、の本来を奪還せねばならない。




