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死についての思索(13)

2023年2月17日


単なる生活者の魂は空虚といわねばならぬ。空虚は衰微した魂とは異なる。また空虚は仏教的無とも異なる。単なる空虚とは見えざる牢獄のようなものであり、盲目の局限のようなものであり、主観的空虚である。自ら創り出した透明の牢の中に自らを閉じ込める原理である。単なる生活者はその透明の檻の中に自らを投げ込んだ。それは自らの生命を投げ込んだということである。このペシミズムの帷は決して死んだ神にも見えぬものである。単なる生活者の魂は完全なる否定性の防壁である。死もこれを破れぬ。故に単なる生活者は永遠なる生命の維持者となったのである。単なる人間はもはや永遠存在である。

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