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死についての思索(113)

2023年7月31日


 世間からの離脱としての、逃走的生き方を徹底せねばならない。それは、ある転回、への逃避であるともいえる。逃避的において転回を避けねばならぬ。闘争の場に誘発されてはならぬ。世間という場は、闘争の純粋性によって人々を誘惑せしめるのである。世間には無数の世間話が必要とされている。その遊興話によって世間はおのれの有限を覆いかくし、死の停止を隠蔽するのである。それによって世間は永久生物のように力動している。それは死からの呼び出しを拒否し続ける集合体としての言葉の山積場である。言葉が束となって盛り上がり、建設を象徴し続けるのである。


 目論むとは建設的である。反対に反省するとは非建設的である。非建設的思索はDichten(試作)である。Dichtenは、でっちあげること、虚構を建設するという非建設性を謳うことである。ゆえに、それはうたである。謳うとは関連性から離脱して外側に立つということである。故に、詩は非建設的である。謳うことによって己と世間を断絶せしめることができるのである。



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