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死についての思索(11)

神は長らく人間を喰らってきた。神はしばしばその口腔をぽっかりと開けているだけでよかったのである。あらゆる人間的行為はその口腔に自ら飛び込んでいった。人間自体がその口腔へと駆けることは日常性であった。しかし今日ではそのような神の食生活は疑惑的にさえなっている。神の口腔はもはや腐敗したのである。歴史的口腔がその働きを終えたとなれば、神は死んだとなるのも当然のことである。神は死んだといえども人間の死は未だ進行しつつある。人間は新たな神を要求する。古い神が新しい神に書きかえられる。このようにして神が捏造され、死がすり替わったのである。故に生も形を変えたのである。

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